私が置いていく物は
小さな態度
心を揺らしてしまえ
置いてきたわ
あなたへの気持ち

出典: Tiny Dancer/作詞:Chara 作曲:岸田繁

どんな穏やかな人でも、愛する相手を見つけると起きる変化。

それは、心の中に穏やかな愛烈しい愛の両方を持つこと。

具体的には「相手の気持ちを尊重したい」と待つ気持ちと、「自分の気持ちに答えて欲しい」と求める気持ちです。

関係が良好で上手くいっている時期は前者でいられますが、不満を抱くようになると後者に変わっていきます。

こちらの歌詞は、最初に挙げた歌詞と似ていますが、より攻撃的な表現です。

気持ちの整理がついておらず、相手に求める気持ちが強まっています。

相手への未練や怒りをまるごと置いて出てきた、という喧嘩腰なニュアンスを感じます。

ダンサーは踊ることに夢中

傷つく事を
曖昧にして
全て残さず踊りきったダンサーみたいに
あなたは想い出にしていくの

出典: Tiny Dancer/作詞:Chara 作曲:岸田繁

ここでは「あなた」に対する非難と冷めた気持ちが綴られています。

ダンサーは舞台上で舞台の端から端まで使い、身体いっぱい使って表現をします。

汗をかいて大きく息をして、完全燃焼して演目を終えるダンサー。

遣り切って出し尽くした後は充実した気分で、それ以上何かを受け入れる余地はありません。

「私」から見れば、「あなた」はダンサーみたいに自分の人生を生きることに夢中な人

常に先を向いて楽しいことや面白いこと、刺激的なことを探しています。

なので「私」との恋愛人生を彩る数ページに過ぎません。

「私」の抱える思いや苦しみは伝わっていないようです。

悲しいことですが、どんなに親しい関係になっても分かり合えない部分というのはあると思います。

愛した過去を受け入れる

あの人は気がついていたのかも
愛したことは真実
あの人は気がついていたのかも
愛したことは真実
あの人は気がついていたのかも
愛したことは真実

愛したことは真実

出典: Tiny Dancer/作詞:Chara 作曲:岸田繁

「あなた」から「あの人」へと呼び名が変わる歌詞

時間の経過と共に気持ちが遠ざかっていく様子が伺えます。

ここでは、後から振り返ってみると「自分の愛は伝わっていたのかもしれない」と思い直していますね。

全部とまではいかなくとも「伝わっていた部分はあったんじゃないか」と今は思えるようです。

そして、「心から相手を愛したのは紛れもない本当のことだった」とも言っています。

「私」は自分も相手も否定することなく、過去を肯定的に受け止められるようになりました。

まとめ

愛することは真実

いかがでしたか?

「Tiny Dancer」は愛し合う2人が破局を迎え、家を出ていく様子が歌詞になっていました。

プライベートでは愛する人との離婚を経験しているChara

もしかしたら自身の出来事からこのテーマを思いついたのかもしれません。

仮に重ね合わせることがあったとしても、「あの人」を愛したことは後悔していないと思います。

そして子育てをしながら活動する中で以前より大きな愛をCharaは持つようになったのではないでしょうか?

家族へ、あるいは一緒に仕事をする職場の人間へ、そしてファンへ向けてCharaから日々届けられる愛

それは現在進行系の真実なのです。

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最後に、筆者がおすすめの記事を2つ挙げておきます。

1つ目の記事で取り上げる曲は、Charaの「タイムマシーン」です。

夫婦だった浅野忠信とCharaPVに出演しています。

1つ目の記事で取り上げる曲は、くるりの「その線は水平線」です。

Charaの娘であるSUMIREMVに出演しています。

是非、歌詞を解説した記事と共にチェックしてみてください!

1997年にリリースされたCharaの名曲「タイムマシーン」。この曲のPVでは、カメラを構える浅野忠信の前ではしゃぐCharaの貴重な映像が収録されています。また、独自の表現が魅力の歌詞にもせまります。

これぞくるりサウンド。くるりの「その線は水平線」について紹介させて頂きます。10,000枚限定で発売されるシングルには面白い特典も付いていますよ。

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