「LUCKY TAPES」の洗練された楽曲たち
前身バンドである「Slow Beach」解散後の2014年、同バンドの高橋海を中心に「LUCKY TAPES」が結成されました。
ポップサウンドにファンクが混ざり合う、非常に耳障りのよい洗練された楽曲を作り続けているLUCKY TAPES。
ライブではホーンやコーラスなどのサポートを招き、一味違った曲としてリスナーを楽しませてくれます。
「Lonely Lonely feat.Chara」をピックアップ
2018年10月3日、LUCKY TAPESのメジャー1stアルバム「dressing」がリリースされました。
今回ご紹介する「Lonely Lonely feat.Chara」は、アルバム収録曲全10曲のうち6曲目に挿入されています。
色とりどりの曲が並ぶアルバムの中で、大きな存在感を放っています。
存在感ゆえ？素敵なMVも制作
「Lonely Lonely feat.Chara」はシングル化されていませんが、スタイリッシュなMVが制作されています。
アルバムを代表する曲、更にはLUCKY TAPESを代表する曲と位置づけられたのかもしれません。
こちらのMVに映っているオシロスコープから聴こえる個性的な声にご注目ください。
Charaをフィーチャー！
繊細な絹糸のような歌声に感情を込め、リスナーを魅了するミュージシャン「Chara」。
「Lonely Lonely feat.Chara」では彼女をフィーチャーしています。
LUCKY TAPESのフロントマン・高橋海は、この曲のゲストはCharaしかいない！と思ったそうです。
一瞬、高音域の楽器ではないかと勘違いしてしまうような歌声。
その理由は、この曲に歌声がマッチしているから。自然に溶け込んでいるから「楽器」のように聴こえるのでしょう。
Charaしかいない、という高橋海の感覚は、大正解だったということです。
LUCKY TAPESが描く恋愛像
LUCKY TAPESでは異例の「恋愛」について歌われている「Lonely Lonely feat.Chara」。
この曲にはどういった恋模様が描かれているのでしょうか。
ライトなリズムに溶け込む心地よいリリックを紐解きます！
二つの「Lonely」
ハンドクラップと軽やかなギターの音に反応する、オシロスコープの波形。
流れるように高橋海のリリックがスタート。
楽曲の冒頭の「Lonely Lonely」から始まるセクションは、楽曲中で三回歌われます。
そして一つのセクションに「Lonely Lonely」が四回。
さらに「Lonely」は楽曲タイトルと同様に二回繰り返されています。
このことから、「Lonely」という言葉がこの曲の核となるのであろうと考えられます。
まずは「Lonely」という言葉の繰り返しについて考えてみましょう。
「Lonely」を繰り返す意味は？
「Lonely」には様々な意味があります。
感情を表すのであれば「寂しい」「心細い」などが挙げられます。
状況を表す意味としては「孤独」が代表的でしょうか。
この楽曲では二回繰り返されていますが、もし繰り返しに意味があるのだとすれば……。
「心細いし、孤独」
感情、状況ともに「Lonely」、ということを表したいのではないでしょうか。
何かを失ってしまったのか、とにかく寂しさに押しつぶされてしまいそうな主人公を想像しました。
