そして、2番のサビに入っていきます。
ここでは、君と再会したのではないかと取れるような表現が出てきます。
君と離れていた時間に、悲しい経験を乗り越え、変われたと信じていた自分。
しかし、君と会ったことでそれはすぐに崩されます。
結局は会ってしまうと過去を引きずっている自分と向き合う結果となり、気持ちは君といた頃のままなのだと気付いてしまったようです。
わざと不機嫌な態度許す君の
嘘に甘えた 臆病な僕の 寂しい束縛
出典: So in Vain/作詞:Juve 作曲:為岡そのみ
また、そんな変われていない自分への苛立ちや、過去に君にされたことへ対するあてつけが不機嫌な態度として君へ表れていきます。
しかし、君はそんな自分も受け入れており、それが結果としてさらに自分を悲しくさせてしまっています。
当て付けのように振舞えば振舞うほど、自分の未熟さや幼稚さに直面してより切なさは増していきます。
嘘つくことが 君の残していった
最後の優しさだったなら
傷ついたフり見せて 許していた
最後のズルさを僕は 今も 忘れない
出典: So in Vain/作詞:Juve 作曲:為岡そのみ
傷ついたフリ見せて 逃げていた
偽りの涙の跡は 今も 残ってる
出典: So in Vain/作詞:Juve 作曲:為岡そのみ
また、そんなずるい君は今も変わっていないことがここでも分かります。
偽りの涙の跡が今でも残っているということは、今も変わらず狡猾な手段を使い続けているのです。
変わっていないのは自分だけでなく、君も同じなのではないでしょうか。
I feel like I miss you
Your song remains the same
I can't be without you
出典: So in Vain/作詞:Juve 作曲:為岡そのみ
そして、最後には英詞が綴られていきます。
結局のところ、君のことを好きな気持ちもずっと変わっていないようです。
また、君自身も変わっていないことを知って、君無しではいられない自分を認識しています。
どんな紆余曲折があっても、振り回されても、好きな気持ちを止めることができないというとても切ない内容で締めくくられていき、なんとも胸が痛みます。
アルバム「One × One」に収録!
アルバム先行シングル!
また、この楽曲は2004年2月18日にリリースされた3枚目のアルバムである「One × One」に収録されています。
しかし、このアルバムに収録されたバージョンはシングルとは異なり、アルバムバージョンとして、アウトロがフェードアウトしています。
そして、アルバム先行シングルとしてリリースされた「So in Vain」の人気を受け、このアルバムはオリコンチャートで週間・月間共に首位を獲得するという高記録を叩き出しました。
さらに、この結果はそれだけが理由ではなく、このアルバムが彼らの初のセルフプロデュース作品であることも理由として挙げられるでしょう。
「1×1が1以上になる」という強い想いを込めたアルバムタイトルにふさわしく、彼ら自身がこれまでに培ってきたものを自分たちで調理し提供していくことで、よりその歌に真実味が増した1つのきっかけになったように感じます。
そんな1×1が10にも100にもなったようなこの1枚の11曲目を「So in Vain」は支えています。
ベストアルバムにも!
また、このアルバムバージョンは2006年11月22日にリリースされたベストアルバムである「ALL THE BEST」にも収録されています。
デビュー5周年を記念し制作されたこのアルバムは、なんと初回限定盤はDVD付きの3枚組。
大ボリュームのベストアルバムの中で「So in Vain」は、Disc2の1曲目を飾っています。
また、既発曲だけに留まらず、Crystal Kayとのコラボレーション楽曲「Two As One」や、当時の新曲「Top of the World」も収録され、その話題性と共にオリコンチャートではこちらも首位を獲得しました。