怖がらないでね?好きなだけ
近づきたいだけ 気づいて
出典: https://twitter.com/abemao_k_bot/status/898288612394938369
ストーカーというのは気持ちが基本的に一方通行です。
きっと彼に気持ちを伝えることはできないで「好きだから気づいて」と言っているのでしょうが、本来ならば奥ゆかしくていじらしい女性の気持ちとして微笑ましく感じられます。
しかし、冒頭のような登場人物の女性の行動を見てこのような気持ちを知っても、素直に喜ぶことはできませんよね。
「3丁目、3丁目、そこを曲がれば 赤いお屋根のあなたの家」
3丁目 3丁目
そこを曲がれば
赤いお屋根のあなたの家
出典: https://twitter.com/natumiw/status/826053230601723904
サビに入ると、「3丁目、3丁目」と彼が住んでいる家の場所について歌っています。
普通、初めて行く人の家の屋根までまじまじと見つめることはそうそうありません。
「そこを曲がれば」ということはまだ彼の家には付いていないということですが、その状況で彼の家が「赤い屋根」とパッと浮かぶということは、そこに何回も訪れていると考えられます。
「あなたのお部屋の電気がつくのは午後8時」
あなたのお部屋の電気がつくのは午後8時
出典: https://twitter.com/natumiw/status/826053230601723904
歌詞を読んでいる限り、この登場人物の女性は放課後に彼の家まできていると予想できます。
しかし、放課後と言っても時間は遅くてもせいぜい4時から5時くらいではないでしょうか。
そのような時間から「彼の家の電気が8時につく」と知っているのは、相当通いつめているということです。
きっと何度も彼の家の前で待ち伏せしているのでしょう。
「妹さん、可愛いね 『萌ちゃん』っていうのね」
妹さん、可愛いね
「萌ちゃん」っていうのね
愛の張り込み場3丁目
出典: https://twitter.com/gagalaaav1026/status/722080500433551361
ここで聞いている男性の背筋を凍りつかせるフレーズの登場です。
登場人物の女性は彼の妹の存在まで知っており、そして名前まで知っているのです。
ということは、彼の家の近くで見つめながら、家族の会話を聞き取っていたということでしょうか。
いずれにしても、やはりこの女性の行動は少し怖く感じてしまいます。
「勘違いしてしまいそう 私の中じゃもう ふたりの家」
3丁目 3丁目 見上げればほら
愛しいあなたの眠る部屋
3丁目 3丁目 勘違いしてしまいそう
私の中じゃもうふたりの家
出典: https://twitter.com/yu_tantakatan/status/724083361849839616
家の外から彼のことをじっと見つめていたであろう彼女は、通いつめるあまり現実と理想の世界の区別がつかなくなってきています。
女性がこっそり家を訪れていることからもわかるように、きっと彼にとってこの女性はさほど仲がいい存在でもないと推測できます。
にもかかわらず女性は頭の中で「もうここは二人の家」と思い込んでいるのです。
相変わらずこの部分でも阿部真央は可愛らしい声で歌い続けているので、さらに怖さが増します。
「見てるよ いつも 知ってるよ 何でも」
見てるよ いつも
知ってるよ 何でも
出典: https://twitter.com/zeus_jinroh/status/905794583925202945
ここで、ストーカーらしさMAXのフレーズが出てきます。
「見てるよ、いつも」とか「知ってるよ、何でも」なんて特に親しいわけでもない女性に言われると、男性としてはやはり気味の悪さを感じてしまうことでしょう。
クライマックスに向けてこの曲では怖さがどんどん増していく展開になります。
「愛してるよ……ね?」
愛してるよ…ね?
出典: https://twitter.com/miku__0210/status/699250458703966209