君を待ってるの?ここは
俺の知んない愛の町
一生一緒なんて思えるように
なりたかった
Look for city pop
出典: 猿上がりシティーポップ/作詞:KIRO AKIYAMA 作曲:KIRO AKIYAMA
やはり故郷に対する愛情は最後まで持てなかったようですね。
1行目「君」とはおそらく、秋山黄色さんのことでしょう。
愛着のない故郷から求められるアーティスト秋山黄色としての自分を、客観的に捉えているようです。
非常に他人事な表現ですが、それほどまでに故郷への思い入れがないという印象を強く与えますね。
いまでは秋山さんを求めている彼の故郷ですが、実際は孤独な場所でした。
愛があるはずの故郷でずっと孤独だった秋山さん。そんな場所に戻りたいはずがありません。
3-4行目では、自分が育った場所を愛したかったとこぼします。
そして最後。秋山さんが探すのはシティーポップ…?
シティーポップ自体は音楽ジャンルを表す言葉ですが、おそらくここではその意味ではないでしょう。
ポップという言葉には「弾ける」といった意味や「大衆的な」といった意味があります。
つまり胸を張って自分の道を歩けない故郷とは対照的な場所を意味するのではないでしょうか。
第2の故郷とでもいいましょう。自分が帰りたいと思えるような、原点だと思えるような場所です。
本当の故郷を飛び出し、そんな素敵な場所を探しながら秋山さんはこれからも歌い続けるのかもしれません。
最後に
「アーティストは故郷を愛している」。人々は多くの場合このように考えているでしょう。
そんな人たちにとって、この【猿上がりシティーポップ】は衝撃的な内容だったに違いありません。
故郷を愛せない。でも自分にだって愛せる場所がほしいんだ。
そんな秋山さんの、故郷というものに対する漠然とした羨望が滲み出ている楽曲でした。
秋山黄色さんの楽曲には今回同様、人々の心の動きを繊細に表現したものが多くあります。
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この映像で描かれたストーリーを、ぜひ歌詞とあわせてお楽しみください。
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