夏を彩る爽やかなナンバー「夏空」
今回紹介するのは2010年6月9日にリリースされたGalileo Galileiの1stシングル「夏空」。
爽やかなタイトルに違わず、楽曲の内容も実に爽やかな1曲になっています。
リリースもこれから暑くなって来ようかという6月。
季節的にもバッチリのシングルになったのではないでしょうか。
決意と約束の歌
作詞作曲を担当したヴォーカル、尾崎雄貴は「夏空」を「決意、約束の歌」と語っています。
インディーズ時代の楽曲をリアレンジしたというこの曲。
「夏空」に込められたこのメッセージは、まさにここから歩み始めようとしていた彼らを表しているよう。
この曲のリリースから6年後の2016年10月11日、彼らは初の日本武道館公演を成し遂げています。
この曲の通り、彼らの決意、約束はきちんと守られたと言えるのではないでしょうか。
この公演を最後にGalileo Galileiは活動を終了しています。
でもそれはきちんと事を成し遂げた上でのことで、次へ進むための活動終了だったのでしょう。
そして2018年からは同じメンバーに新メンバーを加えたバンドが始動。
今後も力強く歩み続けていく彼らに期待したいですね!
「おおきく振りかぶって~夏の大会編~」のOP曲
『おおきく振りかぶって』(おおきくふりかぶって)は、ひぐちアサによる日本の漫画、及びそれを原作としたテレビアニメ作品、ゲーム作品。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/おおきく振りかぶって
ちょっと変わった野球漫画
どうやらこの「おおきく振りかぶって」という話自体も、ちょっと変わった野球漫画として話題になったようです。
野球漫画に革命をもたらしたと評される作品である。スポーツマンガであるが「スポ根」要素は全くない。主人公の投手が「弱気で卑屈な性格」という、野球漫画として異例の性格造形となっている。従来のスポーツマンガにはない繊細な心理描写や日常の細やかな描写が高く評価され、多くの賞を受賞した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/おおきく振りかぶって
スポーツ漫画、特に野球漫画ともなると「なにくそ根性」的な熱いイメージが浮かぶでしょう。
でも「おおきく振りかぶって」にはそういう要素が全くないというから驚きです。
主人公は制球力が売りの投手。
バッテリー間、打者との心理的なやり取りの描写が他とは一線を画していたのです。
精神論ではなく、もっと理論的な「頭の良い野球漫画」とでもいいましょうか。
昔ながらのスポ根ものの熱血ストーリーは胸を熱くさせるものがあります。
スポーツ漫画といえば鉄板の流れだと思われていました。
それを覆した「おおきく振りかぶって」はまさに次世代のスポーツ漫画と呼べるでしょうね!
「夏空」はこんな曲
「夏空」はまだ20歳前後だったGalileo Galileiの若さを感じられる楽曲です。
それは彼らにしか表現出来ない唯一無二のもの。
ここではそれを構成している要素ごとに楽曲を紐解いていきましょう。
夏っぽいメロディーとギターサウンド
まずは幻想的な残響が特徴のギター。
ポストロックを彷彿とさせるそのサウンドが、この曲では何故か夏っぽく聴こえます。
単体ではなく周りの音との組み合わせで聴こえが変わってくるんです。
ストレートに思えて結構斬新なことをしているんですよ!
そして夏っぽさを湛えているのは何よりその前向きなメロディーでしょう。
ヴォーカル、尾崎雄貴の素朴でまっすぐな歌声がよりそれを際立たせています。
独特の跳ね
耳に付くのは跳ねたドラムのリズムと、それに絡みつくようにウネるベース。
この跳ね方は一見して粗削りにも思えるもの。
でもこれ、他の人が真似しようと思っても出来ないのではないでしょうか?
きっと当時の彼らにしか出せない独特の「跳ね」なんです。
リズム隊2人の息がピッタリ合っているから、粗削りでも成立しているんでしょうね。