2番の歌詞を見よう!
2人の過去
懐かしいな
些細なことで日々 口喧嘩
でも翌朝になれば おはようと
キスをした いつものように
僕らしか知らない変な下り、言葉
なんだか不思議と
今でも焼き付いているよ
出典: ふたつの影/作詞:竹中雄大 作曲:竹中雄大・山田海斗
1番を通してようやく2人は別れたものの、まだ連絡を取り合っていることがわかってきました。
非常にゆっくりとした進み方です。
これは2人の停滞した関係性も反映されているのかもしれません。
時間が前にも後ろにも進まない状態。
実際、別れを経験した直後にこの曲を聴く方はやりきれない想いにそっと寄り添ってくれる感じがするでしょう。
電話で話をした後の2番では、男性も元カノとの過去を振り返っています。
ケンカをするほど仲がいいという言葉もあるように、つき合っている間はドタバタしつつ楽しかったようです。
しかも2人にしか通じない会話があったことから、交際期間は割と長かったのでは?と考えられます。
ずっと一緒にいると、お互いにおもしろいと思うツボが似通ってくることもあるものです。
何度も出てくる話題について独特の略し方をしたり、とくに一般的ではない呼び方やあだ名が増えたり。
こうした2人だけの共通言語は、他の誰とも話すことがありません。
それでも長く深いつき合いであれば、なかなか忘れられないものです。
ここまでくると恋愛関係を解消しても、人間愛が残りやすくなります。
恐らく男性もそのような状態です。
復縁は無理
戻れないことくらい
分かってるはずなのに
この映画はやっぱり 隣で観たいな
柔らかいその声が
忘れられず進めない
こんな僕が嫌だな
出典: ふたつの影/作詞:竹中雄大 作曲:竹中雄大・山田海斗
映画の趣味が合うかどうか、そもそも鑑賞する習慣があるかどうかもカップルごとに違います。
ただ、共通項の多い恋人同士だと、別れても友だちのように同じ趣味を共有したくなる場合もあるもの。
実際、別れた後も友情関係が成立し、気軽に会える男女もいるわけです。
しかし、この歌物語の2人はどちらもまだ恋愛感情を引きずっているように思われます。
もちろん、女性のほうがよりを戻したいほど未練を感じていて、男性は元カノに影響されるかたち。
それでも男性は元の恋愛関係を復活させることはできないと感じています。
相性も良く、お互いに未練があるのなら、やり直すのも1つの方法です。
ところが元のサヤに納まるのは無理。
これだけは男性の中ではっきりとした答えが出ていることがわかります。
そもそもなぜ別れたのか、どちらが振ったのかが明らかではないので、元サヤがダメな理由も釈然としません。
もしかしたら別れた後、男性には新しい彼女ができたのかもしれません。
逆に、女性のほうに新しい彼氏がいるのに、元カレも忘れられない状態という可能性もあります。
とにかく復縁はあり得ない2人。
しかしお互いに未練が残っています。
結局どうなるのでしょうか。
3番の歌詞を見よう!
結末は決まっている
大切にしまってある
手紙や贈り物たち
燦々と光り輝く青い記憶が
決して消えることなく
ふと眺めては捨てられず
答えは二つに一つと
分かっているのに
出典: ふたつの影/作詞:竹中雄大 作曲:竹中雄大・山田海斗
これまでどちらかというと女性のほうが強く未練を感じている様子でした。
もちろんそのとおりなのですが、男性もまた元カノに対してかなりの思い入れがあることがわかってきます。
別れた後に、つき合っていた当時の思い出となる物を取っておくかどうかは、いつの時代も議論の的です。
女性のほうが物をきっぱりと整理しやすいという説もあります。
この2人の場合、心残りは女性のほうが強く、思い出となる物への執着は男性のほうが強いイメージです。
それでも復縁の可能性はないというのですから、やはり男性にはもう新しい彼女がいるのでしょうか。
万が一、今の彼女が元カノとの思い出の数々を見たら、一体どう思うのかと想像するとハラハラします。
それぞれの道
重ねた手と手はもう
離したはずだよね
望みがすれ違う 互いのためにと
涙流す君を
抱きしめることができない
こんな僕を許して
満月の夜にはお決まりの長電話
月が綺麗だよって
いつも君からだったよね
そんな思い出も全部
胸に抱きまたどこかで
お互い幸せになって
笑っていようね
出典: ふたつの影/作詞:竹中雄大 作曲:竹中雄大・山田海斗
この歌物語の2人が別れた理由については最後まで語られませんでした。
なぜよりを戻すことはダメと決まっていたのかについてもわからないまま。
ただ最後の最後、それぞれにもう別の相手がいる可能性が見え隠れします。
月の件は、恐らく愛情表現の例え。
交際中に好きという気持ちを素直に伝えていたのは、どちらかというと女性のほうだったようです。
思い出に浸っても、男性は再び元カノの愛を受け止めることはできません。
男性が願っているように、いつかは2人とも前を向けるといいですね。