let go of〜は「〜を取り除く」という意味です。
go awayには「立ち去る・消え失せる」という意味があります。
僕は痛みを取り除くことができない
親愛なるあなたも 痛みも出ていかすことができない
出典: Trepanation/作詞:Friday Night Plans 作曲:Daiki Tsuneta
自分の中から「痛み」、そして「あなた」を消し去ることができないようです。
「あなた」が伊藤のトラウマの原因であることが伺えます。
Howling like wolves, wolves
To get my voice to you, you
出典: Trepanation/作詞:Friday Night Plans 作曲:Daiki Tsuneta
howlingは「吠える」を意味するhowlの現在分詞形。
wolvesは「狼」のことです。
狼のように吠える
僕の声があなたに届くように
出典: Trepanation/作詞:Friday Night Plans 作曲:Daiki Tsuneta
「ハヤブサの目」が意味するのは?
【Trepanation】の歌詞には「falcon’s eye」という印象的なワードが登場します。
この「ハヤブサの目」はいったい何を表しているのでしょうか。
Maybe we’ve been blind
But falcon’s eye refracted the lights
You found what you wanted?
Did you miss what you lost here?
出典: Trepanation/作詞:Friday Night Plans 作曲:Daiki Tsuneta
blindは「盲目の」を意味する形容詞。
missという動詞には「取りそこなう・見つけそこなう」という意味があります。
僕らは盲目になっていたのかもしれない
だけどハヤブサの目が光を反射させたんだ
それで求めていたものは見つかった?
それともここで無くしたものを見つけそこなった?
出典: Trepanation/作詞:Friday Night Plans 作曲:Daiki Tsuneta
『ホムンクルス』では名越と伊藤の2人が自分のトラウマと向き合うことがテーマとなっていきます。
「盲目」は自分自身と向き合えていない状態を表していると考えられます。
しかし「ハヤブサの目」が光を反射させたおかげで「盲目」ではなくなったというのです。
ハヤブサは飛行速度が速いことで知られていますが、優れた視力を持っていることも特徴の1つです。
ハヤブサを含む猛禽類は人とは違い、視力において重要な機能を果たす「中心窩」が2つあります。
そして名越が持つ目は現実を見る右目と、他人のトラウマが具現化したイメージを見れる左目の2つ。
「ハヤブサの目」はトレパネーション手術により覚醒した名越の能力を指していると考えられます。
そしてその目を持ってトラウマと向き合えたのか、失くした記憶は見つかったのか、と歌われているわけです。
まとめ
この記事ではmillennium paradeの【Trepanation】の歌詞について言及しました!
主題歌として起用された映画『ホムンクルス』の世界観と非常に密接な歌詞でしたね。
まだ観ていない方はよりこの曲に没入できるので是非観てみてください!
では最後に関連記事をご紹介しておきます!
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