2020年7月29日リリース「盗作」収録曲

2020年6月3日先行配信!

ヨルシカ【春ひさぎ】歌詞の意味を徹底解釈!「言勿れ」と歌う理由とは?春のように優しい想いを読み解くの画像

【春ひさぎ】は7月29日発売のヨルシカのNEWアルバム【盗作】の収録曲です。

この楽曲は、アルバムリリースに先駆け6月3日に先行配信されました。

アルバムには、アニメ映画「泣きたい私は猫をかぶる」の主題歌になった【花に亡霊】も収録。

毎回、リリースするアルバムにコンセプトを設けているヨルシカ

今回は音楽の盗作をする男が主人公で、この男の“破壊衝動“テーマにした全14曲の新曲を創作しています。

タイトル【春ひさぎ】とはどのような意味なのでしょうか。

“春をひさぐ”という言葉は、江戸時代に売春をするという意味で使われていた言葉です。

“自分の音楽を大衆に安く売る行為“を体(=春)を売る女性になぞらえて、「春ひさぎ」と名づけています。

“安く売る”という言葉にあるように、主人公には悲壮感が漂っているのではないでしょうか。

今までとはひと味違う不気味なMVを公開!

【春ひさぎ】は6月3日にMVも公開されました。

MV人気の映像作家である、TAKUYA KATSUMIさんがディレクションを担当されています。

ロトスコープというアニメーションの手法を用いています。

この技法は、動くモデルの映像をトレースすることによって、リアルで滑らかな動きを生み出せるのです。

これがキャラクターに不気味な印象を与え、今までのものとはひと味違うMVになっているのでしょう。

【春ひさぎ】の作詞、作曲n-bunaさん。

昔の俳句や歌が好きということで、今回の歌詞では花魁言葉が使用されていますね。

歌はボーカルのsuisさん。

毎回、曲によって表情が変化するボイスが素敵です。

今回は憂いを含んだクールな歌声がとってもかっこいいですね。

ずっと待っても

大したことない

大丈夫だよ大丈夫
寝てれば何とかなるし
どうしたんだいそんな顔してさぁ
別にどうともないよ

出典: 春ひさぎ/作詞:n-buna 作曲:n-buna

主人公は“音楽を盗む男“という設定をご紹介しました。

なので、【春ひさぎ】の主人公もこの設定を使っていきたいと思います。

まるで小説の一節のようなフレーズの歌い出しが、雰囲気があってかっこいいですね。

主人公は塞いでいるのでしょう。

他人からみたら、主人公は自分で思っているよりもかなり疲れた様子なのかもしれません。

相手はとても心配そうな顔をしているようです。

どうってことないよ、という姿は1人にして欲しいという気持ちの表れなのでしょう。

どこか、人を拒否している雰囲気が感じられますね。

音楽を盗んでいる男には、世間はどのように見えるのでしょうか。

世の中こんなもんだろ、と斜に構えてしまっているところもあるかもしれません。

わからない

駅前で愛を待ち惚け
他にすることもないし
不誠実の価値も教えてほしいわ

出典: 春ひさぎ/作詞:n-buna 作曲:n-buna

主人公は、ある人と待ち合わせをしていましたが、すっぽかされてしまったのでしょう。

突然、時間が余ってしまいました。

裏切られたら「腹立つ!」となりそうですが、主人公は淡々としています。

誠実でない相手の価値を知りたい、といたって冷静な様子のようですね。

でも、がっかり感は伝わってくるでしょう。

主人公はため息と共に、このフレーズを口にしているようにさえ思えます。

相手と主人公はどんな関係なのでしょうか。

愛がある関係だったと、主人公はいっています。

気になる女性だったのでしょうか。

それとも、恋人であるぐらい深い中だったのでしょうか。

約束をすっぽかされるというのは、まだそこまで深くない関係なのではないでしょうか。

どうぞ御無事で

がっかりしても

言勿れ 愛など忘れておくんなまし
苦しい事だって何でも教えておくれ
左様な蜻蛉の一つが善いなら忘れた方が増し
詮の無いことばかり聞いてられないわ
言いたくないわ

出典: 春ひさぎ/作詞:n-buna 作曲:n-buna