行動しなければ始まらない
大火でも業火でも飛び込んでハロー
スライドショー 君に刻んで
永久灯火 光になれ
出典: Torch of Liberty/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
ここは「とにかく行動しようぜ」という強いメッセージが見える部分。
抑圧から解放するためには気持ちも大事ですが、実際に行動することも大事。
よくあることですが、先が見えないと「どうせ何も変わらないし…」と諦めてしまいがち。
しかし、火事を消火するためには、火元から鎮火しなければいつまでも燃えてしまいます。
つまり、自由な世界へ解放されるためには、その原因に目を向けることが必要なのです。
原因に目を向けることで、その先に光が待っているのだというメッセージとなっています。
また、この部分はアニメの世界観ともリンクしています。
人が自然発火する現象に対し、消防隊員の主人公が現象に悩める人を救うというアニメの世界観。
主人公は作中で周囲から迫害を受け続けており、非常に苦しんだ人生を歩む人物。
それでも人々のために立ち上がり、人々のために活動しています。
主人公・森羅日下部のような行動を起こそうというメッセージも、歌詞から読み取れます。
痛みに耐える時代
痛みに耐えてしまう病
デッドエンドバイアス
異常がかってる もうとうに
連れ立って不意義
ただ雰囲気に浸り笑う病
出典: Torch of Liberty/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
意味のない雰囲気に浸ることを、曲内では「病」と表現しています。
「この苦しさからはどうせ抜け出せない」
「世の中が苦しいから、自分が苦しいのは当たり前だ」
「雰囲気が悪いから、空気を読んで立ち振舞う」
というような同調圧力や思い込みのことを、意味のない雰囲気と置き換えることもできます。
このような思い込みや同調圧力は、自分の自由を抑制してしまうもの。
空気を読むということは日本人の特徴とも言える部分として有名。
もちろんこれは称賛されるべきものですが、近年では空気を読みすぎる傾向にあります。
自分の主義や主張、行動理念を曲げてまで空気を読むことがベストのような雰囲気が蔓延しています。
このようなマインドだととても解放には向かうことができず、負のスパイラルに。
このような雰囲気に浸っていること自体が病気であると、歌詞から読み取ることができます。
絶望の中からの希望
黙って痛みに耐えるなんて時代はもう
僕らで最後さ 君は自由になれるから
出典: Torch of Liberty/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
この曲の中で最も言いたいことはここにあると推察できます。
我々は自由になることができるのだ。
必要以上に空気を読んで、いつまでも苦しさの泥沼にいる必要はないのだ。
必要以上に空気を読む。
こうした時代は自分達で終わりにしようという強いメッセージを感じます。
アニメの主人公・森羅日下部も、痛みに耐えてきました。
「自分の母や弟が亡くなったのは自分の能力のせいだ」
幼い頃からそう言われ、迫害され続けてきた森羅日下部。
そんなことを言われるのは自分で最後だ。
ヒーローに憧れる主人公の行動とメッセージが、強烈にマッチしています。
夢を現実にするために
アイデアリズムに心耳預け
祈り奏で 胎動未来
腫れて爛れて 這ってるがまだゆける
出典: Torch of Liberty/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
この部分は、自由を得るために前に進む心情を表しています。
アイデアリズムとは、「理想主義」のこと。
自分が掲げる理想の実現に向けて行動する主義のことで、これこそが「自由への解放」だと考えられます。
きちんと自分の心に耳を傾けることで、自分の理想をしっかりと確認する。
周りの空気や同調圧力に屈さないで、「自分のやりたいこと」を認識する。
どれだけ困難なことがあっても、這ってでもそこに向かい続ける。
これこそが、自由を得るための方法であると歌詞から読み取れます。
アニメの主人公・森羅日下部も、「ヒーローになりたい」という理想を持っています。
その理想に向かって、消防隊員として活動しているのです。
松明を灯せ
空に向かって
橙色のライトで空を照らせ
そう 閉じ込めたってつまらないぜ
飽きたる日々に来たる解放
出典: Torch of Liberty/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
理想主義を掲げて進もうというメッセージを、松明の火を使って表現しています。
雲が覆っている空に向かって火を掲げると、その部分は明るくなります。
そこから光が差すことで、希望が見えてくるのです。
また、この部分は言葉遊びの一面も。
アニメに登場するキャラクターの名前が、この部分にはあります。
その名前が、秋樽桜備(あきたるおうび)。
「飽きたる」の部分が、その名前を連想させます。
アニメの主題歌ということもあり、アニメファンからすると思わず笑みが出るもの。
KANA-BOONファンもアニメファンも魅了する部分と言えます。