配信&アナログ限定で発売された「ソレイユ」
「ソレイユ」は、2019年2月20日に、配信とアナログという形態で発売。
今までとは違う作品だ、という意図が、レコードという具体的な形で示された作品となりました。
「ソレイユ」は超特急のライブでは1度も披露されていない楽曲です。
「Utautai」という7号車タカシのソロライブの、2度目の開催で初めて披露されました。
スローカントリー調の楽曲は、ソロでの歌唱に適しているようです。
超特急史上、1番の変化球となった「ソレイユ」は、どのようにできたのでしょうか?
楽曲制作は高田漣
「ソレイユ」は高田漣の書き下ろしです。
高田漣は1973年生まれのマルチ弦楽器奏者。
YMOや星野源などと共演し、高橋幸宏のバンド「pupa」でも活躍。映画やCMの楽曲も手掛ける音楽家です。
「ソレイユ」とはフランス語で太陽のこと。
ボーカルのタカシの本名は「松尾太陽」。
「太陽」と書いて「タカシ」と読むのですが、高田漣は本名が「太陽」とは知らず、素敵な偶然の一致だそう。
高田漣は、「ソレイユ」の制作にあたって、超特急に提供する曲であることと、やりたい音像を見極めました。
2つの要素に加え、ドラマ『フルーツ宅配便』、小説『町でいちばんの美女』の影響が大きかったと語っています。
詳しくは、以下の「超特急×高田漣の対談」をご覧ください。
ドラマ『フルーツ宅配便』、小説『町でいちばんの美女』について順に説明します。
ドラマ『フルーツ宅配便』のエンディングテーマ
「ソレイユ」を語る上では、『フルーツ宅配便』に触れなければいけません。
『フルーツ宅配便』とは、2019年1月から、テレビ東京で放送された、鈴木良雄のマンガが原作のドラマ。
ドラマのED曲に「ソレイユ」が採用されました。
デリヘル業界が舞台で、人間模様を軸に、デリヘル会社「フルーツ宅配便」で巻き起こる物語をベースにします。
アットホームな一面もある「フルーツ宅配便」。
しかし、なかなかヘビーなテーマ、ドラッグ、援助交際、拉致などを扱います。
物語が終わり、心に闇が残る中で、ED曲の「ソレイユ」で、救われた気持ちになるのです。
辛いことがあっても生きる希望の光がさす、ドラマの中で重要な役割のある曲となっています。
『町でいちばんの美女』からインスパイアされた主人公&少女像
『町でいちばんの美女』とは、アメリカの作家チャールズ・ブコウスキーが1972年に書いた短編小説です。
5人娘の末っ子、キャスは絶世の美女。
しかし、気性が激しく、喧嘩っ早い上に、破滅的な性格。
ピンで自分の鼻や目の下を刺したり、割れた瓶でのどを切ったりするのです。
ブス専で、醜い主人公と付き合いますが、彼は、彼女が美貌を傷跡で台無しにすることに傷つきます。
一緒にいられるだけで幸せだった主人公は、一緒に住もうとキャスに言いますが、彼女は拒否。
そして自殺を図ります。
醜いものほど真に愛されると彼女は信じていたのです。
どこか気だるい
ぼくのサンシャイン
出典: ソレイユ/作詞:高田漣 作曲:高田漣
ジャケットに描かれた少女は、キャスをモデルにしているため、一筋縄ではいかない女です。
見た目は陽キャなのに、闇の深い陰キャの一面も持っている。
“ぼく”は全部ひっくるめて少女を愛しているのです。
自分がいなくなるとダメになると自分を追い込むほどに。
それでは、いよいよ「ソレイユ」のトレイラーについて本題に入ります。
「ソレイユ」のトレイラーの内容は?
「ソレイユの」トレイラーはどんなものなのでしょうか?