BUCK-TICK

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強い絆を持ち独特の音楽を創り続けている至高の存在、それがBUCK-TICKです。

彼らは2017年にデビュー30周年を迎えていますが、デビュー当時からの変わらぬペースで活動を続ける稀有な存在でもあります。

BUCK-TICKがデビューしたのは日本で空前のバンド・ブームであった時代のど真ん中、1987年。

現在のようにインターネットが一般家庭に普及しているわけでもなく、PCはよほどの大企業でないと導入できないほど高価なものでした。

もちろん携帯電話もありません(存在はしていましたが一般的なものではありませんでした)。

そういった娯楽の少ない時代でしたが、「音楽」は今よりも大きな存在感を放っていた時代でもありました。

ミュージシャンに憧れ多くのバンドが結成され、夢破れて音楽から去っていった人も多くいたことでしょう。

今のようにネットでの拡散で人気が出る、ということはなく、音楽で生きていくためにはレコード会社と契約しデビューするのが必須、という時代。

そういった厳しい環境の中でデビューしたBUCK-TICKはその世界で花開かせたのです。

そして多くの人に支持され、現在も精力的に活動を続けています。

時代は変わり、「音楽」の存在意義も変わりつつあるといわれている中で変わらず「音楽」とは何かを体現するBUCK-TICK。

彼らがデビュー30周年にあたって発表した曲「BABEL」は果たしてどんな曲になっているのか、見ていきましょう。

メンバーの強い絆

BUCK-TICKについて特筆すべき点は、メジャーデビューから30年を超す長い歴史の中において、一度もメンバーチェンジが行われていないこと。

これはかなり凄いことです。

ここまで来るにはたくさんの危機もあったに違いありません。

それでもこうして今でも同じ音楽を奏でていられるのは、強い絆があるからこそでしょう。

他のバンドにはない絆が作り出すサウンドはもちろん「BABEL」にも反映されています。

BUCK-TICKにしか作り得ない世界。それは強い絆があるからこそ完成するものでしょう。

BABEL

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今回ご紹介する曲「BABEL」は、BUCK-TICKのデビュー30周年を記念するプロジェクトの一環として誕生した曲です。

この曲を聴いたファンの方は、彼ら進化を実感するとともに音楽に対する変わらないスタンスを見出すことができたのではないでしょうか。

重厚さを感じさせるイントロから予感させられる新しい時代のBUCK-TICKサウンド。

不穏でありながら物語性を感じさせる独特の世界観。

激しさの中に秘められた美しさ。

BUCK-TICKが表現する「BABEL」はあなたにどんな感慨をもたらしたのでしょうか。

モチーフになったのは「バベルの塔」

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この記念すべき曲のモチーフとなっているのは「バベルの塔」

ベルの塔という言葉を何となく耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

BUCK-TICKの記念すべき作品「BABEL」の世界を解釈するには、バベルの塔とは何かをまず知っておく必要があります。

「バベルの塔」とは?

キリスト教の教義

バベルの塔は旧約聖書に登場します(バベルの塔という名前ではないが)。

人間が天に届くほどの高い塔を作ろうとし、神の意に従わなかったので神の怒りに触れるのです。

その結果神は人間の言葉を乱した=様々な言語が生まれた、といいます。

直接バベルの塔が神によって壊される描写は聖書にはありませんが、現在では天罰によって塔が破壊されると広く知られるようになっています。

そのためキリスト教の教義である七つの大罪の「高慢」や「貪欲」の象徴として取り上げられることが多くあります。

タロットでは16番目の「塔」のカード

美しい絵が魅力的なタロットカードですが、そのうちの大アルカナという重要な意味を持つ22枚のカードのうちの一つに「塔」があります。

塔が落雷によって崩れ落ち、人間が落下するモチーフとなっていることがほとんどです。

そのためバベルの塔がモチーフになっているとされています。

見るからに恐ろしい絵ですが、大アルカナの中には「死神」や「悪魔」というさらに恐ろしさを感じさせるカードも存在します。

ですが実はカードの意味としてはタロット中で最も不吉で最凶な意味を持つのが「塔」なのです。

その恐ろしいカードにもなっているバベルの塔をモチーフにしたBUCK-TICKの「BABEL」は、どのような曲になっているのでしょうか。

歌詞を解釈