「MISS TAKE~僕はミス・テイク~」

MISS TAKE~僕はミス・テイク~/BUCK-TICKはある舞台から着想を得た!?歌詞を紹介!の画像

32枚目

「MISS TAKE~僕はミス・テイク~」は2012年7月4日にリリースされた、BUCK-TICKにとって32枚目のシングル曲です。
初回盤ではDVDとフォトブック付きのスペシャルパッケージ仕様!DVDには「MISS TAKE~僕はミス・テイク~」のMVが収録。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/MISS_TAKE_〜僕はミス・テイク〜

BUCK-TICKのデビュー25周年のアニバーサリーイヤーに発売された楽曲で、BUCK-TICKにとっても、ファンにとっても想いのこもった曲でしょうね。

オリジナリティあふれるミドルテンポでのゴシック調の楽曲。まさにBUCK-TICKといった雰囲気です!!

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この作詞はギターの今井が担当していますが、その着想元はある舞台です。その舞台とは、劇団スタジオライフの『OZ』。

その公演を観劇した今井は劇中のセリフの中で「ミステイク」を「ミス・テイク」とあえて区切って発音しているのを聞き、そこから影響を受けました。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/MISS_TAKE_〜僕はミス・テイク〜

そうして、「MISS TAKE~僕はミス・テイク~」のタイトルは「ミステイク」ではなく「ミス・テイク」という表記になったとのこと。

それでは「MISS TAKE~僕はミス・テイク~」のゴシック調の世界を見ていきましょう。

「MISS TAKE~僕はミス・テイク~」の歌詞

深掘り

親愛なる現実(うつしよ)よ 汚してくれよ

悲しい歌を上手く歌う おまえ
紛れもなく 逃れようもない 世界

出典: MISS TAKE~僕はミス・テイク~/作詞:今井寿 作曲:今井寿

解釈の難しい歌詞です。

冒頭は「現実よ、汚してくれよ」というような意味ですが、現実が何を汚すのでしょうか。

ここは「汚してくれよ」=「試練をくれよ」と解釈してみます。

人間は生きていると良いことも悪いことも起こりますよね。

悪いことが起こると嫌な気分になりますが、逆に考えると成長できる機会が生まれたとも考えられます。

その悪いと思っていることをどうにかしてポジティブな方向へ転換させるのです。

「汚してくれよ」=「試練をくれよ」ということは、いかなる時もポジティブで前向きにいるという決意表明ではないでしょうか。

その次の「悲しい歌を上手く歌う おまえ」という歌詞ですが、これもポジティブな気持ちを保とうというメッセージではと考えます。

悲しい歌というのは、その悲しい出来事は変わりませんが、その歌を歌うことによって悲しい出来事もポジティブに捉えられるのです。

「悲しい出来事」→「悲しい歌で感動させる」という変換ですね。

深淵なる夜の色 おまえも見てる

痛みをくれないか データが欲しい
夢や幻じゃない 誰も見た事もない

出典: MISS TAKE~僕はミス・テイク~/作詞:今井寿 作曲:今井寿

ここの歌詞「痛み」というものをポジティブなものに変換するという意味でしょう。

「痛み」って普通はできれば感じたくないものですよね。でも、何かしらの痛みは生きていると必ず感じてしまいます。

失恋や愛しい人との別れなどは「痛み」といっていいでしょう。

しかし、その「痛み」があるからこそ、他人の「痛み」が分かり、人にやさしくなれるのではないでしょうか。

共感する心は「痛み」から理解できます。

骨折したことのない人は骨折の痛みが分かりません。失恋の経験がなければ失恋の「痛み」は理解できません。

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永遠さえ追い越してゆく

永遠さえ追い越してゆく
本当に自由な天使
何にもない こんな世界で
飛んでゆく 飛んでゆく

永遠さえ追い越してゆく
風は吹く 時間よ止まれ
何にもない こんな世界だ
名を叫べ 名を叫べ

出典: MISS TAKE~僕はミス・テイク~/作詞:今井寿 作曲:今井寿

「永遠さえ追い越してゆく本当に自由な天使」という難解な表現が出てきます。

これはどうやって解釈しましょうか。

人間は永遠には生きることはできません。人類が不老不死を手に入れようと奮闘してきましたが未だに永遠の命は不可能です。

しかし、永遠には生きられずとも、今この場所で魂を燃焼させることができれば、「永遠さえ追い越してゆく本当に自由な天使」になれるのではないでしょうか。

そんな気持ちを歌っているのではと推測します。

そして「名を叫べ 名を叫べ」という歌詞。これは自分の名を叫べという意味でしょう。

「自分の名前を自分で叫ぶことで自分の存在証明をする!」という描写でしょうね。生きている証を叫びます。

悲しい歌を上手く歌う おまえ
紛れもなく 逃れようもない おまえから

出典: MISS TAKE~僕はミス・テイク~/作詞:今井寿 作曲:今井寿

自分は自分という存在ですから、他人にはなれないと歌うシーンでしょう。

他の誰かに憧れても絶対に他人にはなれません。自分自身という肉体で生きていかなければならないのです。

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