「スピード」が意味するのは
挑戦的な楽曲
1991年1月21日にBUCK-TICKがリリースした「スピード」。
良い意味で挑戦的かつ、ダークな楽曲となっています。
まずインパクトがあるのはそのタイトル。
「スピード」とは覚せい剤の造語です。
そして歌詞の中には強烈な言葉の数々が…。
疾走感溢れるサウンドであることから、速度を意味する「スピード」と掛け合わせているのでしょう。
彼ららしい表現ですが、リリースされた当時はかなりの衝撃を世間に与えたのだとか。
今回はその歌詞の意味を解説していきます。
物議をかもした理由
「薬物」をテーマにすることが世間に衝撃を与えたのには理由があります。
BUCK-TICKはかつて「薬物」事件でニュースになりました。
事件があったのは1989年で、約2年後にリリースされたのが「スピード」なのです。
なぜこのテーマを前面に出したのでしょうか?
彼らはありのままの自分たちを表現している。
そう筆者は感じました。
MVをチェック
カッコよくてセクシー
こちらは「スピード」のMV。
2019年現在から数えて28年も経過しているとは思えないクオリティですね。
カメラをキリッとした眼差しで見つめる姿も、全身を使って表現する姿もカッコいいです。
ほんのりセクシーさも感じます。
炎は何を燃やしている?
楽曲の後半では透明な像が炎で焼かれます。
ボーカル櫻井敦司にどことなく似ているような…。
そして最後には櫻井敦司の顔と透明な像が、重ねて映し出されます。
櫻井敦司自身の像を焼いている。
そう考えると、「自虐的な意味」や「心に宿った熱い想い」が連想できます。
イカれていく
「××××」は逆再生
人差し指を頭に突き立て
ブッ飛んでいる
いつでも頭ギリギリ
××××噛み砕いて
ためらいをとめて
摩天楼 ダイブするのさ
出典: 「スピード」/作詞:桜井敦司 作曲:今井寿
早速攻めた歌詞から始まります。
「××××」という歌詞の部分は何を言っているのか気になってしまいますね。
この部分は「錠剤」という言葉を逆再生しているのだとか。
とても自然にボーカルトラックへ溶け込んでいて、驚きです。
「錠剤」だと分かると、この歌詞がとんでもない意味だと気が付く仕掛けになっています。
ここではあえて詳しく言及しませんが、何かの錠剤を飲み、頭を興奮させ、限界突破をする…。
そんなニュアンスなのだと思います。