ユニット「井上陽水奥田民生」誕生!
「井上陽水奥田民生」という表記に感じる気合
井上陽水奥田民生は、いわずと知れた井上陽水と奥田民生の音楽ユニットです。
井上陽水「と」奥田民生ではなく、井上陽水「・」奥田民生でもなく、「井上陽水奥田民生」という表記。
この表記にもふたりの相性の良さを感じます。
作品は井上陽水のフォーライフレコードと奥田民生のソニーからそれぞれ同じものが発売されました。
異例の売り出し方で話題になります。
井上陽水からのアプローチ
元々は井上陽水の息子がユニコーンのファンだったことがそもそもの始まりです。
井上陽水から奥田民生へアプローチ。
このエピソードはシングル「ありがとう」の歌詞にも深く関係しますので後述します。
「ありがとう」の歌詞はとても簡単・単純明快なようですが、事情を探ると楽しいです。
何よりも明るい歌を提供してくれた井上陽水奥田民生に感謝しながら歌詞を紐解いてみましょう。
「ありがとう」を皆さんへ
挨拶代わりのファースト・シングル
ありがとう ありがとう 感謝しよう
微笑んでくれて どうも ありがとう
プレゼントくれて どうも ありがとう
楽しんでくれて どうも ありがとう
手を振ってくれて いつも ありがとう
気づかってくれて 本当に ありがとう
つながってくれて 毎度 ありがとう
出典: ありがとう/作詞:井上陽水奥田民生 作曲:井上陽水奥田民生
井上陽水奥田民生のふたりが好きなThe Beatlesのマージービートのようなサウンドに乗せて歌詞が紡がれます。
幸福感にあふれたサウンドに諧謔的な歌詞。
井上陽水と奥田民生、どちらにとっても得意な作風です。
バックを務めるのは奥田民生と親しいミュージシャンたちです。
耳慣れた奥田民生サウンドが心地よい。
そこに井上陽水という新しいエレメントが加わります。
井上陽水奥田民生の挨拶代わりのファースト・シングルとしては最適な曲に思えました。
ファンへの感謝、親しい友人への感謝
歌い出しの歌詞を一読するとファンの皆さんへの日頃の感謝のように読めます。
しかし後で見るように裏事情は親しい友人への感謝だったようです。
この点は後述します。
それでも歌詞の解釈は受け手の裁量次第でもありますから自由に読み解きましょう。
感謝は努力して習慣になる
「ありがとう」はしつけで身につく
他者へ感謝する習慣というものはどこかで努力しないと身につかないように感じます。
小さい頃に親や年長の人からしつけを受けて初めて私たちは「ありがとう」という言葉を身につけるのです。
「ありがとう」とは社会性をもった言葉と習慣。
私たちが成長する過程で他者との関わりをもっていきます。
円滑な社会生活を送るために必要になるのが感謝という習慣です。
そう考えると「ありがとう」という言葉の存在そのものに感謝したくなります。
この歌は普段の生活で当たり前になってしまった言葉や習慣を改めて見直す機会を届けてくれるのです。