「夏の終わりのハーモニー」について
1986年9月発売のシングル
「井上陽水・安全地帯」の名義で、1986年9月に発売されたのが「夏の終りのハーモニー」です。「終わり」ではなく、「終り」です。間違えやすいので、注意しましょう。
1986年8月に神宮球場で行われた安全地帯と井上陽水のジョイントコンサートではじめて披露された曲です。そのライブの1カ月後にシングルとしてリリースされたことになります。
この曲は玉置浩二が作曲、井上陽水が作詞を手がけています。実は、玉置浩二と井上陽水がジョイントコンサートのために書き下ろした曲なのです。ファンの方からすれば、たまらなくうれしいですよね。
井上陽水はこの曲について、「ちょっと安易なアプローチだったかもしれないけれど、時間が経つとそれが良かったように思える」と話しています。
抜群の歌唱力を持つ二人が、サビで美しいハーモニーを奏でる部分を指しているのでしょうか。シンプルな構成で余計なものがないからこそ、持ち味が存分に味わえるのだと思います。間違いなく名曲です。
井上陽水とのジョイントコンサートの音源も
井上陽水と安全地帯のジョイントコンサート「スターダスト・ランデヴー」は、CD・DVDでも発売されています。
安全地帯が好きな方、井上陽水が好きな方のどちらもご満足していただける聴きごたえのある作品です。動画を見て気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
切ない別れを描いた歌詞と歌声のハーモニーが絶妙です。もっと聴いていたいのにさらっと終わってしまうところも、「夏の終り」を感じさせます。
さまざまなアーティストがカバー
「夏の終りのハーモニー」は、さまざまなアーティストによってカバーされています。この曲がそれだけ魅力的ということではないでしょうか。
そのカバーしているアーティストは、どのような方がいるのか紹介していきます。
清水翔太のカバーアルバムに収録
清水翔太の2012年に発売されたカバーアルバム「MELODY」に「夏の終りのハーモニー」が収録されています。
スキマスイッチの大橋卓弥とコラボレーションによるこの曲は、ぜひ聴いていただきたいです。
このアルバムには清水翔太が歌詞にこだわって選んだラブソングがカバーされており、桑田佳祐の「白い恋人達」、徳永英明の「レイニーブルー」、絢香の「三日月」などが名曲ばかり収録されています。
他のアーティストも
「夏の終りのハーモニー」は、清水翔太の他にも幅広いアーティストがカバーしています。どれも井上陽水と玉置浩二とは違った魅力があって面白いです。
シンプルな曲だからこそ、その人が持つ歌声が生かされるのだと思います。そこが、さまざまなアーティストにカバーされる理由ではないでしょうか。
上記で紹介した以外にも、東方神起・DEEN・MOOMIN・OKYD&杏子などもカバーしています。年代・ジャンル・性別も本当に幅広いですよね。
女性が歌っているもので、おすすめなのがbirdのカバーです。「MY LOVE」というカバーアルバムに収録されています。ミドルテンポのアレンジで、原曲とは違った心地良さです。