2020年9月にリリース!クリープハイプの配信シングル
楽曲リリースにあわせていろんな企画も
2020年に配信リリースされたクリープハイプの楽曲『幽霊失格』。
今作は楽曲の良さもさることながら、連動した様々なユニークな企画も話題となっていました。
タイトルに準え、リリース日の直前の丑三つ時(午前2時)歌詞を先行公開したり。
メンバー出演のMVはこちら!
そんな今作の歌詞をチェックする前に、ぜひあわせてMVもご覧ください!
クリープハイプのメンバーが楽曲を演奏する、というシンプルな構成のこの映像。
MVの途中には、女優の香椎由宇さんと三吉彩花さんという豪華な方々も出演しています。
また、本作の映像監督を手掛けたのは、映像作家・山田健人さんとお笑い芸人・天竺鼠の川原克己さん。
楽曲のジャケットに関しても、この2人がデザインしたものとなっているようですよ。
そんな多くのクリエイター、アーティストの手によって世に送り出されたこの曲。
一体作中の歌詞では、どのような情景が歌われているのでしょうか。
ここからは早速、そんな歌詞の内容を紐解いていきたいと思います。
早速歌詞をチェックしよう
夜道で確かに背後に感じる存在の正体は
そんな夜を一人で歩いてる
ふいに後ろで誰かの気配がして
振り向いても誰もいないのはわかってるけど
出典: 幽霊失格/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
1人で夜道を歩いていると、ふと誰かの気配を感じる…。
そんな経験をしたことがある人もいることでしょう。
この世にはいない幽霊に出会った、という人も中にはいるかもしれません。
ですがこの歌の主人公は、どうやらそれとは少し状況が違うようですね。
夜の道を猫背で歩いてる
まるで飼い主を探す犬みたいだな
ガラスに映るのは君の幽霊
出典: 幽霊失格/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
主人公がふと背後に感じた「人の気配」。
それはきっと、つい最近まで自分の背後にいたはずの人の気配でした。
本当なら、自分の後ろにいたはずの大事な人。いつも後ろから「ねえねえ」と声を掛けてくれた人。
もうその人はいないと頭ではわかっているのに、それでもまだ自分の後ろをついてきている気がして。
何度も後ろを振り返っては、その度に自分が1人になってしまったことを改めて実感するのです。
夜道を1人で歩きながら、その人の気配を求めて探している自分。
その姿はまるで、大好きなご主人様を探している犬のようでした。
ふとガラスに、そんな1人で夜道を歩く自分の姿が映ります。
その後ろには…やっぱり、大事な人の姿はありませんでした。
幽霊ならば姿も形も見えないはずなのに
化けて
顔色悪い ちゃんと食べてる
怖いどころか心配だよ
寝る前に繋いだ熱い手を 寝起きで開けただるい目も
思い出させてばかり 君は幽霊失格
出典: 幽霊失格/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
1人になった生活の中で、昔彼女に言われた言葉をふと思い出します。
体調悪いんじゃない?ご飯は三食きちんと食べなきゃダメだよ。
まるで母親のようなその言葉は、彼女からの大きな大きな愛情を表す言葉でした。
けれど当時はそんなことに気付かず、それどころか口うるさいな、なんて鬱陶しく思ってしまった始末で。
大事なものほど当たり前のように思ってしまって、無くして初めてその大切さに気付いてしまうのです。
君と過ごした日々の、何気ない些細な君の仕草や表情。1人になって思い出すのはそんなことばかり。
姿が見えないのに気配だけ感じるなんて、まるで幽霊みたい。
けれど今もはっきりと鮮やかに思い出せてしまう君の存在は、幽霊としては失格の存在なのです。