場面は飛んで、敵の襲撃か、自然災害のせいでしょうか、「夜明けの」海に投げ出されたこの曲の主人公と、大切な人である「君」の二人。
故郷を旅立ち、女の子を救い、今度は一緒にピンチに巻き込まれるというストーリーは、ヒーローもののアニメを見ているようでワクワクします。
「荒れ狂う波に揺られて」浮き沈みを繰り返す二人、「君」を抱き寄せて助けようとすると、「裸の胸が触れ合」うのでした。
少年漫画にありそうな展開で「ギター炸裂!」という歌詞のテンションがコミカルでポップです。
しかし、「二人」して海を泳ぎ、どこかの南国の街を目指すという姿からは二人の決死の姿が伺えます。
そして、「君を不幸にできるのは 宇宙でただ一人だけ」、自分だけなのだから、こんなところで「君」を誰かや、自然の魔の手によって不幸にさせるわけにはいかないと言っているのです。
「君を不幸にできるのは 宇宙でただ一人だけ」で、その自分は絶対に「君」を「不幸」になんかするつもりがないので、ずっと大好きな人を幸せでいさせるんだという強い気持ちが表れている歌詞ですね。
理想郷を作るなんて大それた目標よりも、簡単なやり方で世界を救いたい
簡単なやり方でいいよ
ガンダーラじゃなくてもいいよ
愚かなことだって風が言う
だけど
出典: https://twitter.com/kondo11261/status/657508881078161409
たった一人の力で、世界を救って「ガンダーラ」のようなどこにあるともしれない理想郷のようにするなんて本当はできなくて、だったらせめて、目の前の大切な人を守るという「簡単なやり方でいい」から、好きな人だけは守れるヒーローでいたいということを歌っている歌詞。
一人の女のために生きるなんて「愚かなことだ」と「風」の噂に世間の人たちが言ったとしても、「だけど」という三文字に、自分はそう生きるという決心が表れています。
今は振り向かず「君」のために
誰よりも速く駆け抜け LOVEと絶望の果てに届け
君を自由にできるのは 宇宙でただ一人だけ
今は振り向かず8823 クズと呼ばれても笑う
そして 君を自由にできるのは
宇宙でただ一人だけ
今は振り向かず君と…
出典: https://twitter.com/mizuna1995/status/763041301566664704
人々からは「クズと呼ばれても」笑って受け流し、自分は愛する人のために生きる。
なぜなら、しがらみの中から「君を自由にできるのは 宇宙でただ一人」自分だけであり、「君」が最も自分を必要としていることに気づいたから。
「今は振り向かず君と…」という歌詞に、未来への広がりを感じさせますね。
世界のために死ぬような人生じゃなく、世間から罵られても大切な人のために生きる人生を選んだヒーローの未来はどんな風に広がっていくのでしょうね。
「8823」が歌っているのは、一人だけのために戦うヒーロー像?
歌詞の解釈をしていくと、人々からは「クズ」と言われても、「君」という一人のピンチには誰よりも早く駆けつけるヒーローの姿が描かれていましたね。
そんな姿は、黒沼健の『海底人8823』の、自分が行き倒れているところを救ってくれた勇少年に、自分にしか聞こえない笛を渡し、ピンチの時に勇が笛を吹けば、はやぶさのように素早く、いつでも現れるヒーロー、エルデ10008823の姿にも重なります。
みなさんがこの曲の歌詞から想像したヒーローの姿は、一体どんな人物でしたか?
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