【Mrs. GREEN APPLE/WHOO WHOO WHOO】歌詞を和訳して解説！もはやEDM？

これら2曲から窺えるのは、今までMrs. GREEN APPLEの強みだった共感を覚える歌詞とキャッチーなメロディー。

そこから離れて実験的な試み、そしてデジタルな電子音楽への接近です。

近未来的でSFを思わせる先鋭的なサウンドや楽曲からもそれを感じ取ることができます。

『WanteD! WanteD!』のMVを視聴すると、ダンサブルでデジタル音を全面的に打ち出しています。

そして、メンバーが演奏する楽曲に合せてパーティーで盛り上がって踊る人たち。

クラブやダンスミュージックのノリに合せてみんなで楽しく踊ろう！とファンに語りかけているようです。

『WHOO WHOO WHOO』の歌詞を見ていくと、英語詞と日本語詞が交互に混じっています。

英語詞は直訳して、日本語詞はそのまま解説をしていきます。

「空のように、鳥のように、剣のように、盾のように」

空は私たちの頭上に広がる無限大の空間のことです。

晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、日によってお日様のご機嫌はコロコロと変わります。

鳥は人間にはない翼があります。そして大空を自由に悠々と飛ぶことができます。

剣や盾はアグレッシブな戦いに使う武具のこと。人と人は、時には意見の対立や些細なことが原因で口論になり喧嘩をします。

お日様のご機嫌のように人間のご機嫌も、その時のムードや気分によってコロコロと変わります。

私たち人間は鳥のような翼はないけれど大空を舞う鳥のようだ。

つまり、大空を自由に舞うことができる鳥の様に様々な気持ちを表現できる存在であり、自由なんだと言いたいのだと思います。

「ロボットのように、モンスターのように、エンジェルのように、君は完璧」

精巧な電気装置を使って人間のように動くのがロボット。モンスターは大きな怪物。

エンジェルは神のお遣いで天国に住んでいます。人間は単純な生き物ではありません。

鉄の塊のロボットのように無機質で血が通わず、誰かに対して心が冷たい時もあります。

モンスターのように怒り狂って威丈高に振る舞う時もあります。

しかし、天国に住んでいるエンジェルのように寛大で、心の優しさも持ち合わせています。

人間は善だけの人はいません。その逆に悪だけの人もいません。

怒り、苦しみ、悲しみ、冷酷、優しさなど様々な気持ちや複雑な感情を持ち合わせているのが人間です。

「君は完璧」という歌詞から、それが人間なんだよ、それでいいんだよと伝えています。

「君は星のようにキラキラと輝き、眩しいくらい素敵なんだよ。天使みたいにね。でも、次の瞬間には戦士みたい」

天使は清らかで、人間を守護する神のメッセンジャーです。争いを好みません。

しかし、私たち人間は天使みたいな時もあれば、急に態度を変えて戦場で戦う戦士みたいになってしまうこともあります。

善も悪も持ち合わせているのが人間だと言いましたが、ここでは比喩的に天使と戦士という言葉を使ってそれを表しています。

「そして歌は進行し、そして僕たちは夜明けまで踊り明かす」

「もし君がOKなら、解き放て」

「whoo whoo whoo　気持ちをぶちまけろ」

「whoo whoo whoo　WHOO WHOO WHOO」

冒頭で説明したように、この曲は当初ライブやイベント会場限定で演奏されていた楽曲です。

ライブ会場はファンで埋め尽くされ、みんな日常を忘れて楽しく踊っている様子がMV等で分かります。

非日常を体験できるのがライブ会場です。

普段は真面目なサラリーマン。勉学熱心な女学生。メンバーのように音楽が好きでバンドを組んでいる学生。

色々な肩書きを持った人が集まります。

この歌詞にあるようにMrs. GREEN APPLEのメンバーは、ファンに対して自分を解放して自由になりなさいと伝えています。

自分を解き放して恥ずかしがらずに踊ろう！大声で叫んで気持ちをぶちまけなさいと。

それでは『WHOO WHOO WHOO』のMVをご紹介します。

ふわふわとしてデジタルな電子音のダンスチューン。

エレクトロニカなハウス・ディスコミュージックで有名なダフト・パンクを彷彿させます。