けして明けない夜も 降り続けてやまない雨も
このろくでもない世界にはあるんだよ
出典: THE DAY/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
共感するひとの多いこの部分の歌詞。
"明けない夜もやまない雨もない"と否定する応援ソングの多い中で、そういうものもあると肯定する歌は珍しいのではないでしょうか。
今はつらくてもその内になんとかなるよと励まし勇気づける言葉も、今まさに絶望の淵にある人にとっては綺麗事にしか聞こえずに反発することはあるでしょう。
けれどここのフレーズは"この世界にはどうにもならないことだってある、現実なんてそんなものだ"と歌い、今つらい状況にある人の懐にするりと入り込むのです。
果てしないreal survivor
足を引っ張り合う
生き残ったものが勝者で
フェアなどは幻想
出典: THE DAY/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
綺麗事なんてものはこの歌の中にはまるでありません。
「足を引っ張り合う」。「フェアなどは幻想」。
現実のシビアさをこれでもかと突きつけてきます。
前へと視線を促していくようだと評しましたが、これだけシビアな現実を並べられるとその表現は生易しく思えます。
むしろ多少強引にでもその背中を小突くように押している、そんな風にも見えてきます。
ほら進め、さあ進め。そうやって一歩踏み出した先に広がる世界を自分の目で見てこいとでも言っているようです。
そう印象が変わると、「それでも行くというの?」「怖いんじゃないの?」という言葉は確認のようでいて、実は逃げ道をひとつひとつ潰していく過程のように見えてきます。
「恥じるのかい?」は恥じる必要はないと言うだけでなく、そんなことを恥じていないで理想を現実にするために何か動いたらどうだという言葉が隠れていたのかもしれません。
その日は来た
その日
歌詞の中には「THE DAY HAS COME」という言葉が幾度も出てきます。
日本語にすると"その日は来た"となりますが、それでは"その日"とは何のことでしょうか。
一歩踏み出す日。
決断を迫られる日。
そのどちらであっても、自分自身に大きな変化が生じる日であることは確かです。
非常階段で爪を研ぐ
明日はどっちだ?
THE DAY HAS COME
出典: THE DAY/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
「THE DAY」最後のフレーズです。
歌詞の頭では「非常階段で爪を噛む」でしたが、ここでは「爪を研ぐ」に変化しています。
その変化によって虎視眈々と反撃のチャンスを窺うようなニュアンスが出ていますね。
追い込んだのは自分自身か周囲の状況か、もしくはその両方だったのかもしれません。
状況がどう転ぶかはわからないけれど、それでも動かずにいるのではなく自分自身の行動で変化を起こそうとしています。
そこには自分の行動に責任を持とうという覚悟があるのではないでしょうか。
クールな仕上がりのPV
YouTubeには「THE DAY」のPVがあがっています。
近未来の廃墟のようなところで歌うポルノグラフィティの姿があります。
ショートバージョンということで1分35秒と短いものですが、クールな仕上がりになっていますね。
ポルノグラフィティの格好良さが詰まった映像です。
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