ララバイさよなら（米津玄師）の歌詞の意味を徹底解釈！コード＆ひらがな歌詞も紹介♪

”みんなあなたのために言っているのに”

”人の好意を無にしないで”

きれいごと抜きの本音を言ったならばこんな反応が返ってくるでしょう。

自殺を警戒して、説教する人間だって現れるはずです。

しかしこの人物は気付いています。

人間の皮膚一枚はいだら骨になるかのごとく、絶望と死はすぐ隣り合わせにあることを。

また生と死も皮一枚隔てた近くにあることを。

強烈な皮肉の連続です。

現代社会に生きる人を欲張りすぎだと揶揄しているかのよう。

お金が命と並ぶほど大事にされ、そのために脇目もふらず働く現代人。

22世紀には、今と同じ価値観がまかり通っているのでしょうか。

自ら辛い辛い、といってしまえる人間にはまだ救いがあるのかもしれません。

世の中には、それを自分の売りにしているタイプの人間すら存在します。

そうしてしまえるからには、まだそれほどの絶望を抱えてはいないのでしょう。

周りに感づかれることも厭うような孤独や痛みを抱えてしまったら、周囲の人間には全く感づかれないまま、巨大な闇を抱え込んでしまうことになります。

いつか自分ですら引きずり込まれてしまうような。

しかし傍目には普段通りの姿しか見えません。

まるで本人の影のような、魂の入ってないいつも通りの姿しか。

ララバイ＝子守歌を聴きながら、千年間でも眠れてしまえたら。何か違うかもしれない。

弾き語りにぴったりなこの「ララバイさよなら」。ぜひチャレンジしてみてください。

ダークな歌詞内容が迫力の「ララバイさよなら」でしたが、米津玄師の振り幅の広さには改めて驚かされますね。

この曲の収録されているシングル「orion」の世界を補完して、この1枚で人間の多面性や複雑さが感じられるものに仕上がっています。

一筋縄ではいかない米津玄師のこれからに目が離せません！