星野源【口づけ】

ソウルとR&Bに影響された音楽性

星野源【口づけ】歌詞の意味を解釈!気付いたら好き…それが恋?繰り返される恋愛が表現する風情とは!の画像

俳優、歌手、文筆家などマルチに活躍しているタレント・星野源

彼は歌手として、2010年に発売された1stアルバム「ばかのうた」でソロデビューしました。

J-POP洋楽だけではなく、ブラックミュージックから派生したソウルミュージックやR&B

多様な音楽ジャンルに影響を受けた彼の音楽性は、業界内でもかなり評価されています。

彼は自身の音楽をイエローミュージックと定義。

そんなジャンルを強く意識して制作されたアルバム「YELLOW DANCER」です。

アルバム「YELLOW DANCER」

星野源【口づけ】歌詞の意味を解釈!気付いたら好き…それが恋?繰り返される恋愛が表現する風情とは!の画像

2015年12月に発売された、星野源の4thアルバム「YELLOW DANCER」

このアルバムは彼が初のオリコン1位を獲得した作品です。

収録されているのはドラマ『心がポキっとね』の【SUN】や資生堂マキアージュの【Snow Men】など。

そのほとんどがドラマ映画、CMとタイアップしている人気曲ばかりです。

今回はその中から、アルバムのために書き下ろされた楽曲【口づけ】をご紹介します。

恋をしている男女を描いた作品

失恋ソングのようで…?

2016年4月に放送された「星野源のオールナイトニッポン」

そこで、星野源は今回ご紹介する【口づけ】の秘話について語りました。

歌詞の中で過去への後悔が表現されていることから失恋ソングにも思えるこの楽曲

確かに失恋ソングではあるけれど、どちらかというとラブソングだそうです。

理由なく誰かに恋い焦がれ、くっついたり離れたり、そんな昔の恋を思い出したり…。

何か特別なものがあるわけではなく、そこら中で誕生している恋物語。

そんな、ありがちな恋をしている男女を描いた作品です。

それでは、味わい深い恋の風情が綺麗に表現された歌詞に注目して、解説していきましょう。

新しい日々と恋

口づけで始まる

遠く茨の道さえも
貴方とゆけば頼もしい
繰り返す 一度しかない
夜と朝の口づけを
瞳交わしたあの日から
糸が絡んで外れない
繰り返す 一度しかない
夜と朝の口づけを

出典: 口づけ/作詞:星野源 作曲:星野源

【口づけ】の歌詞の中で、何度も登場する4行目のワード。

これは夜明けを表現しているのではないでしょうか。

夜から朝に変わる瞬間。

それは、まるで夜と朝が口づけをしたように新しい一日が始まるのです。

それと恋はよく似ています。

恋の始まりはいつも突然。一目惚れの経験がある人は、実感したことがあるかもしれません。

出逢った瞬間に「あ、好きになるかもしれない」という衝動。

夜明けのように自分の中で1つの光が誕生する瞬間、それが恋なのです。

花も恋も枯れてゆく

未だに思う
時 やり直せたら
揺れる 赤い花が
枯れなければいいのに

出典: 口づけ/作詞:星野源 作曲:星野源

ここでは、恋が花に喩えられています。

どんなに綺麗に咲いた花もいつかは必ず枯れゆく運命…。

恋も同じように最初は嬉しいことばかりですが、どんどんと悲しみも増えます。

気持ちが変わらないで欲しい。

いつまでも新鮮な気持ちでいたい。

恋をしたなら、一度は心に浮かぶ感情でしょう。

それにしても表現がとても綺麗でうっとりしてしまいます。