熱くてカッコイイSPYAIRの16thシングル

「ファイアスターター」SPYAIRの16thシングル

SPYAIRといえば、2014年に一度活動休止を発表しました。

「ファイアスターター」は活動再開後二枚目のシングルでもあります。

タイトルは英語で「着火剤」という意味。

生きにくい現代社会に対して、「火をつける」ということがテーマになっています。

とはいっても、「世界に火をつける」とはどういうことなのでしょうか。

この辺りの解釈が大きなカギとなってきそうですね。

公開されているMVでは、檻の中が舞台。

主人公は突然、警官らしき男によってそこへ入れられてしまいます。

中には、何もかも諦めた様子の人々が何人も大人しく入れられていました。

そこで主人公はどんな行動に出るのか。

このMVの内容も、「ファイアスターター」の世界観を表しています。

MVの物語からしても、この曲は何を訴えているのでしょうか。

歌詞の意味を探ってみましょう。

ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』主題歌

SPYAIR【ファイアスターター】歌詞解釈!世界に火をつけるってどういうこと?生きる意味がここにあるの画像

「ファイアスターター」は、ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』主題歌

原作はアメリカのドラマで、これは日本語でリメイクされた作品です。

単発ドラマ、連続ドラマのあとに後日談を描く劇場版も公開されました。

日本テレビとHuluが共同製作した作品で、唐沢寿明さん主演の刑事ドラマ。

とある事故により、30年もの間昏睡状態だった巡査部長の京極浩介

30年も間が空けば、当然世間は大きく変わっています。

まさに浦島太郎状態の彼は刑事に復職しますが、当然知識も価値観も30年前のまま。

今どき古い「刑事の勘」に頼るため、周りの人は困惑しっぱなしです。

それでも彼はひたむきに、再び事件を解決しようとします。

「ファイアスターター」は現代社会を歌う曲

『THE LAST COP』もまた、現代社会ならではの要素がたくさん詰まった作品です。

両者は「現代社会」というテーマで繋がっているのかもしれません。

生きにくい世界

日々日常を過ごしていて、「なんだかこの世界って生きにくいな」と感じる人はいるでしょうか。

いつも皆に合わせてばかりで、夢を語れば「そんな甘くない」と言われてしまう。

今の世の中はストレス社会とも呼ばれています。

どうしても自分を出せず、辛い思いをしながら生きているという人もいるでしょう。

そんな世の中でどうすれば良いのか。

「ファイアスターター」は一つの答えを教えてくれています。

不満ばかり言っても満足しない

後悔ばっかの日々を
散々 愚痴ってみたって
何か変わるのかい?
問題ばっかの街で
どうだい? 手にするもんは
ちゃんと足りてるかい?

出典: ファイアスターター/作詞:UZ 作曲:MOMIKEN

現代社会は生きにくい世界で、不満や後悔がたくさんあるかもしれません。

しかしそれを愚痴にして垂れ流したところで、この世界が変わるわけでもないのです。

文句を言いながらも、なんとなく過ごすだけの日々。

それに関して、歌詞は「それで満足?」と少し煽るような言い方で問いを投げかけています。

聴いていると、ついドキッとしてしまう歌詞ですね。

夢を見ていたあの頃

真っさらな舞台に 描いてた未来
雑踏 響いてくオーバードライブ
汗を流し 声を枯らし 探していた
生きる為にと 生きてく意味を
さぁ、見つけに行こう ここにもあるはず
気付けない衝動
リトライしてんだ 誰もが
君ひとりじゃない

出典: ファイアスターター/作詞:UZ 作曲:MOMIKEN

子供の頃、将来の夢を持っていた人は多いでしょう。

大きくなったらこんな人になりたい、こんな仕事をしたいなどなど…。

しかし、いざ大人になるとそんな夢は叶えられずに終わってしまったのかもしれません。

待っていたのは、雑踏に混じって会社に向かう日々。

ありきたりで、面白みがない感じがしたのでしょう。

そのような世界で、生きる意味を探しているのです。

どんなにつまらない世界でも、もしかしたら夢があるかも。

そう思う人は決して少なくありません。

実は意外と、皆心のどこかで夢を求めていると歌詞では歌っています。

完全に夢を諦めたわけではないのですね。

世界に火をつける

名もない俺らに帰る場所はない
やり場のないまま消えていく
言葉にならない 夜も眠れない
この世界に火をつけるだけさ

たとえ明日が見えなくても

出典: ファイアスターター/作詞:UZ 作曲:MOMIKEN