SALU【RAP GAME】歌詞の意味を解説！子供の頃の切ないエピソードが綴られてるって本当…！？

かつてKICK THE CAN CREWに与えられた夢と希望。

そのバトンは次の世代へと引き継がれていきます。

そこに託されたのはJ-RAPの創世記から引き継がれてきた貴重な歴史そのものです。

CRAZY-A、藤原ヒロシ、KRUSH POSSE、ECD、キングギドラに雷家族...。

正当な継承者としてその歴史ごと次世代に受け継いでいく覚悟が詰まった『RAP GAME』。

SALUの思い描く未来は私たちの想像の1歩先を行くものだったのです。

『RAP GAME』のラストバース、SALUは以下のように綴ります。

“ただ僕の痛みをラップするだけ

手にした名声をただ愛している

君の痛みも僕が食ってやるよ

ただ僕はこのゲームの場に立ち続けるんだ”

2019年3月6日、平成最後のサルの日にゲリラリリースされた『RAP GAME』。

そこには自身の生い立ちを見つめ直し、次世代へと夢を託していく覚悟が綴られていました。

同時に「オレの引き出しはこんなもんじゃないよ？」と次世代ラッパーへの挑発も見せつけるのです。

1人のヒップホップリスナーとしてこの作品に出会えた奇跡に感謝したいと思います。

『RAP GAME』のMVは近年のヒップホップの映像作品としては比較的シンプルな構成です。

しかしその中には数えきれないほどの見どころが隠されています。

1つ目はやはり豪華すぎるアーティストのカメオ出演でしょう。

大きく分けて「メジャー」「アングラ」「新世代」「希望」の4つのシーンで区切られた構図。

「メジャー」のシーンにはSKY-HI、SWAY、Awich、唾奇が出演しています。

そして「アングラ」シーンに登場するのはJP THE WAVY！

その他NormcoreBoyz、ジャパニーズマゲニーズ、Kvi babaなど総勢12組の仲間が出演しているのです。

2つ目の見どころはSALUの着用している衣裳にあります。

これらは全てSALUがプロデューサーを務めるアパレルブランド「ACVI」のアイテムなのです。

海外でもラッパーとしてのネクストステップはブランド事業への進出と相場が決まっています。

“Everyday is like Sunday”というSALUらしいコンセプトを掲げた「ACVI」のPRも兼ねたMV。

監督はまだ22歳を迎えたばかりの新進気鋭の映像作家SPIKEY JOHNです。

SNSを席巻した『Cho Wavy（De Gomenne）』やYENTOWN関連作のMV。

さらにSKY-HI『New Verse REMIX』など最新のヒップホップMVのほとんどを手掛ける人物です。

このMV1本まるまる解説したいところですがそれはまた別の機会にいたしましょう。

今回はSALUの『RAP GAME』の歌詞に込められた意味を様々な視点から検証してみました。

赤裸々に語られる幼少期のつらい記憶。

ラップが人生を変えてくれたことへの感謝。

そして未来のラッパーへと夢を引き継いでいく覚悟が綴られていました。

そしてMVに迎えられた超豪華ゲストは共に『RAP GAME』を引き継ぐ仲間でありライバルです。

元号や世代は時代と共に変化していきます。

しかし彼らの熱い想いはいつもまでも変わらずに残り続けることでしょう。

『RAP GAME』のMVに召集された新世代のラッパーたち。

コアなファンの間ではかなりの盛り上がりを見せている実力者ばかりです。

SALUが仲間として選んだ彼らの関連記事を最後にご案内させていただきます。

LDHへの移籍第1弾シングルである『Good Vibes Only feat.EXILE SHOKICHI,JP THE WAVY』。

歴史的な邂逅をメジャーシーンで果たした名曲であり終わらない夏の定番ソングです。

解説記事ではSWAYとのコラボ曲にも触れています。

興味のある方はぜひお読みください。