【風景/秦基博】思い入れの深い1stアルバム収録曲！優しい風景が浮かぶ歌詞の意味を考える！コードあり

そして、サビに入っていきます。

そんな自分に対して少し照れくささもありますが、あたたかい気持ちを常に持ち続けていたいという気持ちが歌われているのではないでしょうか。

そして、そうやってあたたかい気持ちに気付かせてくれたあなたへ、自分自身も何か恩返しができるようになりたいという気持ちが描かれます。

強く、優しく。

良い男に必要な要素の2大要素ではないでしょうか。

この2つを持ち合わせ、あなたを支えていきたいという願いや決意を感じることのできるサビになっています。

さらに2番へ入っていきます。

どんどんと形を変えていく雲の陰を、「呼吸を繰り返す」という言葉で表現しています。

世の中は無常です。

同じことがずっと続いていくということはないのではないでしょうか。

雲の形のように、あなたとの関係もどんどん変わっていきます。

そして、終わりが来てしまったようです。

そして、過去形の歌詞に移り変わります。

過去に想いを馳せ、思い出にすがってしまうような男の弱い部分が語られているように感じます。

しかし、「胸の中のシャッター」を切ることで、それを思い出と割り切り、前に進んでいこうという決意も感じ取ることができます。

2番のサビも1番と同じ歌詞ですが、この流れだとまた違った内容に聴こえてきます。

たとえ、あなたと離れてしまってもあたたかい気持ちは持ち続けているのではないでしょうか。

また、過去を引きずってしまう自分を少し情けなく、そして、恥ずかしく思ってしまう気持ちもなんだか分かるような気がします。

そして、最後は男らしくというよりは、あなたと離れたことを乗り越え、強く生きていかなければいけないという決意のようなものを感じます。

また新しい「あなた」という存在が現われた時、強くあれるように、そして、優しくいられるように、そんな未来を描いていくような歌詞で締めくくられていきます。

次に、そんな優しい風景の浮かぶ歌詞を踏まえて、ミュージックビデオを見てみましょう。

秦基博がカメラのシャッターを切るところから映像は始まっていきます。

部屋の中でソファーに座りながら、撮った写真を、切り取った風景を反芻していくようなミュージックビデオはあたたかく、優しく、でも、どこか寂しげな雰囲気が漂います。

また、このミュージックビデオには、秦基博1人しか出演していないこともそれを後押しするかのようです。

しかし、全く出てこない「あなた」という存在を、なぜか思い浮かべてしまうような内容にもなっていて、とても秀逸な仕上がりになっています。

そして、最後にはまたシャッターを切るシーンで締めくくられていきます。

いかがでしたか？

今回は、秦基博の「風景」を紹介しました。

季節感や「あなた」という存在が、目に浮かぶかのようなあたたかい歌詞が魅力的な楽曲になっていましたね。

この「風景」は花王の洗剤である「アタック」の20周年記念CMソングにも起用されており、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

また改めて歌詞を噛み締めながら聴いてみると、一味違ったものに聴こえてくるはずです。

ぜひ秦基博の「風景」を聴いてみてください。