さよなら ばいばい じゃあね またね
結局ここには何も無いけれど
ばいばい じゃあね またね
良かったらまた遊びに来てね
出典: 欠伸/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
同じようにお客さんにサービスを提供する仕事でも、自分の尊厳部分を削らない仕事であれば、きっと“また来てください”も心から言えると思います。
でも、きっと彼女の“良かったらまた遊びに来てね”には何の感情も入っていないように思います。
そして何を提供したところで、ここには何も無い、と言い切っているのです。
体を重ねることに、少しでもポジティブな感情があれば、相手と気持ちや心で繋がれるかもしれません。
でも、彼女が働いている場所には、心すらないというのです。
これが見えてしまうと、本当にこの楽曲は苦しいくらい心に痛いです。
意味が分かれば胸が痛い
結局どんな奴に当たっても
欠伸をしてるって思ってる
だってなんの感情も無くてつまんないから
欠伸してるようにしか思えないから
いつまでもこんな所に
居ちゃいけないのは分かってるんだけど
生まれ変わったらこんな女になっちゃいけないのは
分かってるんだけどな
出典: 欠伸/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
体を重ねる相手に対して、本当に愛情とか恋の気持ちがあれば、どんな行為だってきっと相手を思いやってできるのではないでしょうか。
そしてお互いに大切に想い合っている間で交わされる行為なら、その1つ1つが大事なものに思えるのではないでしょうか。
しかし彼女がしている行為について、きっと相手は“欠伸にしか見えない”くらいにしか思ってなくて、彼女自身も“欠伸してる”くらいにしか思っていないというのです。
何だかこれがとっても虚しいし、悲しく思えます。
だからこそ、彼女はこの場所から抜け出さなきゃと思っていて、今度生まれ変わったら今の自分みたいにはなってはいけないと思っているのでしょう。
何の感情もないままに、自分の尊厳を削って切り売りするのは、本当にすり減るだけで自分を高められません。
つい彼女が自分自身の大切さに気付いて、この状況から抜け出してくれれば……と願ってしまうのでした。
さよなら ばいばい じゃあね またね
結局ここには何もないけれど
ばいばい じゃあね またね
良かったらまた遊びにきてね
ばいばいじゃあねまたね
結局ここには何もないけれど
ばいばいじゃあねまたね
良かったら股ここに遊びに来てね
出典: 欠伸/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
この楽曲では“良かったらまた遊びにきてね”という歌詞が何回か登場します。
しかし最後の部分だけ“良かったら股ここに遊びに来てね”となっています。
漢字の変換ミスではなく、最後をこのように締めているのは、彼女が結局この状況から抜け出せないのかもしれないという一抹の悲しさを覚えます。
ただ一方で、彼女はこうして自分の状況を茶化すことで、もしかしたら冷静にこの状況から抜け出せるかもしれないという希望も感じます。
あなたはこの楽曲の彼女がどんな進路を選んだと思いますか?
おわりに
世間的には“個性的”だったり“コアなファンが多い”バンドとして認知度を上げたクリープハイプですが、2018年は2月~3月期の“みんなのうた”に楽曲提供をして話題になっていました。
“みんなのうた”に登場したことで、クリープハイプが幅広い世代から注目されるのは嬉しいですね。
これからも独自の雰囲気とバンドのオリジナリティを大切にしつつ、新しいことに挑戦していってもらいたいですね!
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