1日の中で働く時間、休みの時間のように分かれていますが、人生という長いスパンで見ると休みなんて無いはずです。
ですが、「釣り堀」では「サボってみよう」と歌っているのです。これは仕事をサボるなどの一時的なものではなく、人生に対するサボりのことでしょう。
死ぬまで生き続けなければいけないとはいえ、自分の中にある沢山のスイッチを常に入れているままでは疲れてしまいます。
勉強に部活、恋愛、人間関係、など。若い時には沢山の悩みがあるはずです。
そんなもの全て放棄して、時間を忘れてしまえば心がスッと楽になります。
「サボってみよう」という歌詞からサビが始まるのは、とてもインパクトがありますね。
「サボる」という言葉はネガティブな要素を含んでいるので、歌詞に使われることはほとんどありません。
しかしこの曲ではとてもポジティブに捉えることができるので、耳にも残りやすい良い歌詞だと思います。
2時間 漂う糸は
ピクリとも動く気配はないけど
私の独り言とか
波を立てぬように聞いてくれてる
「まだ何も釣れないか?」
隣にいるおじさんが
心配して覗くけれど
微笑み返す
魚たちにだって
事情があるのかも…
気が向いたら私のこと
構ってくれるでしょう
出典: 釣り堀/作詞:秋元康 作曲:Bush-I
悩みがある時に、解決しなくていいから誰かに聞いてもらいたいと思うことがあるでしょう。
それと同じようなもので、そばに魚がいてくれるだけで良いのです。癒してくれる、それだけで十分なのです。
釣り堀に来ているおじさんとたまに話したり、今までの人生にはなかった楽しみが生まれました。
魚が釣れないのは、きっと恋人と馬が合わなかったのと同じようなものです。いつか振り向いてくれる時が来るはず、と気長に待ち続けます。
待ちぼうけ
慣れてしまった
会いたいと思ったら
電話するはず
魚のように
自由に生きてる
それでも待つしかない
愛は気まぐれなもの
出典: 釣り堀/作詞:秋元康 作曲:Bush-I
思ったことはすぐに行動しなければ、誰かに先を越されてしまうでしょう。
ですが、ただ何もせずに待っているのも良いものです。
せかせかと送る人生が幸せと思う人もいると思いますが、時の流れに身を任せるように逆らわずに生きていくのも良いでしょう。
それを選ぶのは自分の気まぐれです。そして自分を選んでくれる人もその人の気まぐれであり、構ってくれない魚たちも気まぐれなのです。
サボってみよう
心をちょっぴり
愛しているばかりじゃ
疲れちゃうよね
あくびひとつ
今だけこのまま
何も考えずに
愛を忘れさせて…
出典: 釣り堀/作詞:秋元康 作曲:Bush-I
ラストサビは1番のサビの繰り返しになります。
釣り堀をすることに対して目的はありません。無くて良いのです。
何も考えずにサボり、時間を忘れているうちに恋の悲しみもスッとどこかへ流れていきます。
結局人生なんてそんなものです。深く悩みすぎたりせず、楽でいることが上手に生きるコツなのでしょう。
終わりに
乃木坂46、西野七瀬さんのソロ曲「釣り堀」を紹介させて頂きました。いかがだったでしょうか。
悲しみに浸る失恋ソングの方が多いと思いますが、筆者は「釣り堀」のように前を向こうとする失恋ソングの方が素敵だと思いました。
失恋した時、最初に出てくる感情は「悲しみ」だし、世の中の失恋のほとんどを占めるのは「悲しみ」という感情だと思います。
ですが、いつまでもその感情に浸っていては前に進めないし、辛い思いも膨れ上がる一方です。
「釣り堀」のように感情を一度捨てて、何も考えずに生きることをサボってみると、人生きっと良い方向に進んでいくでしょう。
「釣り堀」が、失恋した誰かの元に届いてくれればと思います。
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