パスピエ
2018年も大活躍!
2017年10月には、通算4枚目、メジャー2枚目、そして現在の4人態勢になってから初となるミニアルバム『OTONARIさん』をリリースしたパスピエ。
約半年後の今年2018年4月には、ミニアルバム『ネオンと虎』のリリース予定と、随分と精力的に活動していますね。
『ネオンと虎』のリリースに伴うツアーも予定されており、ファンにとっては嬉しい限り。
しかも『カムフラージュ』と名付けられた今回のツアーは、パスピエ史上最大の規模となる全国15都市21公演となる予定。
ドラムは『ネオンと虎』においても全曲担当した佐藤謙介がツアーの全公演担当するようです。
昨年5月にやおたくやが脱退して以降、パスピエのドラムはずっと彼が担当しているので、メンバーとももう息ぴったりでしょうし、安心ですね。
ミニアルバム『ネオンと虎』
”ニューウエーブ”、”プログレッシブ”の影響が現れたアルバム
今回ご紹介する「マッカメッカ」は、『ネオンと虎』に収録されています。
『ネオンと虎』は、ニューウェーブやプログレッシブを感じさせる仕上がりになっていると、パスピエの全楽曲の作曲を手掛ける成田ハネダは語っています。
成田ハネダの基本的なルーツは、クラシック音楽、その中でも特に印象派にあります。
クラシック音楽に興味がある方には、”パスピエ”のバンド名でピンとくるのではないでしょうか。
”パスピエ”は、印象派の音楽家として知られるドビュッシー(ドビュッシー自身は印象派という概念に否定的であったそうですが)の曲からとったもの。
彼は芸大出身、もともとはピアニストを志していたということ。
ところが大学の在学中にあるライブを観たことでバンドに興味を持ち、そのうちバンド活動に傾倒していったようです。
クラシック音楽以外にはニューオーダー、フェニックスなどの海外のニューウエーブなどに影響を受けているということですが、今期のアルバムはこの部分が凝縮されたものになったそうです。
パスピエの今、そして根源的なもの、そのどちらもが詰まったパスピエの名刺のような、アイデンティティを表現したものとなっていいるようです。
収録曲は次の7曲。
1.ネオンと虎
2.マッカメッカ
3.Matinée
4.かくれんぼ
5.トビウオ
6.オレンジ
7.恐るべき真実
出典: ネオンと虎/パスピエ
今回の作曲は成田ハネダ、作詞は大胡田なつきが全ての楽曲で行っています。
漠然とした”音楽”、というものでなくしっかりと”パスピエの音”に使って欲しいと成田ハネダが語る今作。
従来よりバンドのグルーヴ感を感じられるものとなっているようです。
「マッカメッカ」
リクルートの新企画「Follow Your Heart & Music」に提供
「マッカメッカ」は、リクルートの企画「Follow Your Heart & Music Presented by RECRUIT」に提供された曲でもあります。
この企画は、リクルートの理念である「FOLLOW YOUR HEART」に基づいた企画。
出会いや別れが多い春、自分の手で選択した運命を切り開こうとする若者を音楽で応援しようというもの。
今回はミュージシャンが、”挑戦”をテーマにしたMVを作るという形になったようです。
この企画に選ばれたミュージシャンは、パスピエの他に緑黄色社会、神様、僕は気付いてしまった、リーガルリリー、CHAIの計5組。
それぞれがテーマに沿うように、自身が希望する様々なジャンルのクリエーター、アーティストとコラボレーションする形になっています。
それにしても、ミュージシャンの顔ぶれだけを見ても、とても豪華な企画ですね。
パスピエは、このリクルートが打ち出した企画にとても共感したようです。
みんな、やっぱり春には人生の何かしらターニングポイントになるようなものを抱えている人は多くいて、その人たちの助けや何かのきっかけに自分たちの音楽がなればいいな、と思ったそうです。
確かに私たちも、卒業して友達と離れ離れになる淋しさや、新しい環境に向けての期待や不安を感じる時に音楽に救われたことがあったはずです。
そんな風に音楽やアートを捉えてくれる企画って素敵だな、と思いませんか?
できれば、これから毎年やって欲しいものですね。
「マッカメッカ」のテーマは……?
「マッカメッカ」のテーマは”嘘と真”。
ストレートに今回の企画のテーマ”挑戦”に合わせてこないのが、またパスピエらしいですね。
”挑戦”というテーマや、前に進む人のための音楽というと、どうしても応援歌的なものになりがち。
真正面からでなく、一歩ひねった感覚でテーマを絡めてくるところがとても面白いと思いませんか?
成田ハネダは、曲の面白みやテーマとの絡みを考えてもらったり、パスピエというバンドのオリジナリティを前面に打ち出していくことが大切ではないかと感じたそうです。
たしかに、考えてみればあえて歌詞などで”挑戦”を打ち出さなくても、異種のアーティストとコラボしてMVを作ること自体が”挑戦”ともいえますね。
ノリがよく、緩急のついたサウンドで、一気に魅せてくれます。
MVをご覧ください。