【2番】終わりの無い感情に翻弄される<僕>
僕は孤独さ どうかそのままで
君が笑うたびに 無くなるはずもないのに
傷から目を逸らさない様に
憎しみよそばにいて 君を殺したいから
過去を満たしている罪が創った僕である為に
永遠性のナイフで記憶のSignal 刻まれてるのに
痛みさえ消し去ってしまう絆のSpiral
迷い込んだ僕は僕に消え隠れていく
出典: Signal/作詞:TK 作曲:TK
<僕は孤独>、<憎しみよそばにいて>とあえて自分に言い聞かせているのは、<君が笑うたびに>"復讐心"を見失いそうになるから。
"復讐心"という<Signal>は、永遠に消えることのない感情の"信号"として、頭の中で点滅し続けています。
しかし、<君>との<絆>から生まれてしまった"別の感情"に巻き込まれて<Signal>は見えなっていきそうなんです。
<Spiral>に<迷い込んだ僕>。<Signal>は確かに存在するのに。
「Signal」の歌詞には、"復讐心"と<君>との<絆>の間で翻弄される<僕>の心象風景が表現されています。
零が無限 零が無限 零が無限 零が無限
出典: Signal/作詞:TK 作曲:TK
いつまでも続く"復讐心"の脳内信号を表現しているかのように、歌の最後でリピートされるこちらの歌詞。
一見意味が分からないのですが、<Signal>をデジタル信号に例えているのかもしれません。
デジタル信号は0と1だけを使った二進法で信号を送る方法です。
さらに「0」という数字には、数学的に「無限」という概念があります。
"0=無限"、つまり"終わりがない"と言い換えることができます。
たとえ<僕>が復讐を果たしたとしても、"復讐心"という<Signal>は点滅し続けるのかもしれません。
<僕>の脳内から<Signal>は消え去ること無く、永遠に心は満たされないことを示唆しているのではないでしょうか。
そう考えると、ちょっと怖くて悲しい歌のようにも聴こえてきます。
「Signal」はアニメ『91Days』のOP曲
「Signal」は2016年に放送されたテレビアニメ『91Days』のオープニング曲です。
期間限定でアニメの絵柄が書かれた特別パッケージ盤のCDが発売されました。
この期間限定盤には、前述の収録内容に加えて「Signal」のテレビサイズ盤も収録されています。
けして明るいとは言えない「Signal」をオープニングとした『91Days』とは、いったいどのようなアニメなのでしょうか?
アニメ『91Days』は"復讐"の物語
時代は1920年代、禁酒法時代。マフィアが牛耳る街が物語の舞台です。主人公・アヴィリオは、かつて家族をマフィアに殺されました。
一通の手紙をきっかけに復讐心を燃やすこととなったアヴィリオは、復讐相手の一人・ネロに近づいて彼の側近となります。
その一方で、アヴィリオは復讐相手であるネロの親族や部下を殺し、ネロを追い詰めていくのです。
オープニング曲「Signal」は、復讐を果たしても満たされないアヴィリオの心や、信頼していたアヴィリオの正体を知ったネロの心情を巧妙に表現。
『91Days』を盛り上げる役割を果たしています。
『91Days』は見応えのあるアニメですから、アニメ好きであればぜひ一度視聴してみてくださいね!
「Signal」でTKの世界を堪能しよう
TK from 凛として時雨の歌う「Signal」は、一筋縄ではいかない人間の心をドラマティックに描いています。
オープニング曲となった、アニメ『91Days』の雰囲気にもぴったり合致する「Signal」。
ぜひお手元の音楽プレイヤーに入れて、じっくり堪能してみてくださいね。
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