気付いた存在
ひまわりの花が風に揺れる頃
クラスメイトたちとひとつになれた
不安だったのは私だけじゃない
沈む太陽をみんなで眺めた
出典: 手をつなぎながら/作詞:秋元康 作曲:小網準
季節は巡り、夏がやってきました。
入学してから四ヶ月時が過ぎ、主人公は自分の周りにたくさんの仲間がいたことを知ったのです。
どうしようもない不安を抱え、悩みや不安の中で日々を過ごす。
その苦しみを他のクラスの仲間も抱えていたのですね。
自分だけが孤独を感じていたわけではなかった。
それを知った主人公は、信頼できる多くの友達を得ることができました。
最初に手を差し伸べてくれる友がいて、主人公が諦めずに頑張ってきたからこそ得られた仲間といえます。
尽きない悩み
テストに落ちこぼれそうで 凹み
何回も 学校辞めたくなった
心のロッカー片付け
今すぐ 帰りたくなったけど
出典: 手をつなぎながら/作詞:秋元康 作曲:小網準
心を重ね合わせられる仲間を得られた主人公。
ですが、一喜一憂を繰り返す心は相変わらずです。
勉強は相変わらず難しく、気を抜けば成績はあっという間に落ち込んでしまいます。
帰ってきた結果に心を沈ませて、やっぱり自分はここにいるべきではない…。
そんな風に考えてしまう日もあります。
落ち込みのあまり、何もかも投げ出してしまいたくなる。
そんな気持ちに支配されそうになっても、主人公には仲間がいます。
友という希望
ぎゅっと手をつなぎながら
道に迷わないように
前へリードしてくれた
同じ夢を持つ友よ
いつか 汗や涙も
光る思い出に変わる
だから 頑張って行こう
共に声掛け合って
卒業をする日まで
出典: 手をつなぎながら/作詞:秋元康 作曲:小網準
落ち込んで自分を見失いそうになっても、繋いだ友の手が進むべき道のりを指し示してくれます。
努力をしても上手く行かず苦しさに涙を流しても、その日々は決して無駄にはならないと教えてくれるようです。
苦しみも痛みもすべては輝かしい未来の糧になります。
どんなに辛くてもここで諦めてしまってはいけない、そう言って折れそうな心を励まし支えてくれる。
そんなたくさんの仲間が主人公の周りには居てくれているのですね。
そして主人公の存在もまた、同じように悩む友の支えとなっています。
互いに支え合いながら、卒業というゴールに向けて走っていくのです。
力強いエール
Hey! Hey! Hey! Hey! Hey! Hey! Hey! Hey!
みんなで目指すんだ あのステージへ
Hey! Hey! Hey! Hey! Hey! Hey! Hey! Hey!
どんなにつらくても 負けずにピース
出典: 手をつなぎながら/作詞:秋元康 作曲:小網準
力強いかけ声は、共に支え合う仲間たちからのエールのようです。
目指すステージはそれぞれの胸に抱く夢なのでしょう。
諦めずに走り続けていれば、描いている夢にたどり着けるはずです。
走るのは苦しく辛いけれど、けして孤独ではありません。
周りを見渡せば、頼もしい仲間たちの笑顔があるのですから。
光あふれる未来
最後のサビは一番のサビと同じものです。
最初の友達がくれた言葉が、主人公にとって一番大切なきっかけであることを示しているのでしょう。
友の言葉があったからこそ、諦めそうになった主人公は前を見ることができました。
苦しくても歩みを止めずにいたからこそ、新しい仲間に出会い、世界が広がっていったのです。
始まりにあったのは一人の友。その言葉が主人公の進む道行きを照らす光となったのですね。
そうしてもらった勇気のおかげで、迷いながらも最後まで歩き続けることができたのでしょう。
季節が進み主人公たちはやがて卒業を迎えます。
そのときの彼女たちはきっと夢の舞台に立っているはずです。
輝きの中で素晴らしい笑顔を浮かべている。そんな彼女たちの姿が目に浮かんでくるようですね。