シェネル「君に贈る歌~Song For You」

“大切な人”と聞いて、みなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。

両親、彼氏、彼女、友達…。

それぞれ思い浮かべる人は違うでしょう。

しかし大切な人だと分かっていても、ずっと同じ時間を過ごしていると、側にいることが当たり前だと感じてしまいます。

今回解説していくのはシェネル「君に贈る歌~Song For You」

喧嘩をしたことで、大切な人がいかにかけがえのない存在であったかに気付いていく主人公が描かれています。

みなさんの大切な人を思い浮かべながら読んでいただけると幸いです。

「Believe」を手掛けたSWEEPが作詞・作曲!

「君に贈る歌~Song For You」はシェネルの5枚目のアルバムシェネル・ワールド』に収録。

作詞・作曲「Believe」を手掛けたSWEEPが担当しています。

ピアノやアコースティックギターのアルペジオを基調にした、しっとりとした歌い出し。

サビではストリングスとともに、シェネルの力強い歌声が壮大に響き渡ります。

その声にはどこか切なさが滲み、夜空に願いを込めているかのようです。

歌詞ビデオもチェック!

YouTubeでは「君に贈る歌~Song For You」の歌詞ビデオが公開されています。

この歌詞ビデオについてシェネルのホームページでは以下のような説明があります。

同楽曲は家族・恋人・友人などかけがえのない君に贈る感涙のバラードとなっています。
配信日より歌詞ビデオのリクエストが多数よせられており、
その中から卒業をテーマとして作成された同映像は必見です!

出典: https://www.universal-music.co.jp/chenelle/news/2015-02-22/

学校の風景をバックに、次々と映し出されていく歌詞

卒業してから何年も経つという方も、当時を思い出して感慨に耽ることができるのではないでしょうか。

アコースティックなサウンドや、シェネルの力強くも切ない歌声と相まって、感動的な映像となっています。

「君に贈る歌~Song For You」の歌詞を解説!

登場人物は主人公と君。

“愛”という言葉で表現するほど、2人は深い関係にあります。

しかしいつも一緒にいるあまり、お互いの大切さに気付くことができませんでした。

2人の間には距離がある

すれ違う想いが どこか遠くで叫んでる
こんなに近くにいるのがウソみたいに感じられる

出典: 君に贈る歌~Song For You/作詞:SWEEP 作曲:SWEEP

喧嘩をしたのか、主人公と君の間には距離があるようです。

かといって物理的に疎遠になっているわけではありません。

普段一緒にいる時間が長いからこそ、余計に気まずさを感じています。

ぶつかり合いながら距離感を知っていく

探しても見つからない 君との丁度イイ距離が
あまりにも当たり前になっていて 気付けなかった

出典: 君に贈る歌~Song For You/作詞:SWEEP 作曲:SWEEP

たとえば親に反抗したときのこと。

親からの愛情は“無条件の愛”だと、よく表現されます。

ときに厳しいことを言われたとしても、それは愛情の裏返しだといえるでしょう。

しかし子供からすれば、つい反発したくなったり、負担になってしまうこともあります。

親からしても、我が子のはずなのにその距離感に悩んでしまうものなのでしょう。

「どうして分かってくれないの?!」、そんな言葉が口癖になる時期があるかもしれません。

照れ臭さや素直になれない感情が邪魔をして。

しばらく冷たい態度を取ってしまったという経験もあるのではないでしょうか。

心のモヤモヤは止まらず、埋まらない距離にもどかしさを感じて。

親子の関係にあったとしても、喧嘩や反抗期を経て初めて、その距離の埋め方を知っていくのです。

惹かれ合ったとしても、価値観は違う