N.マッピーの作戦勝ち
『トイレットペッパーマン』は、2003年にリリースされた「MIJ」に収録されている中居正広のソロ曲です。
この曲はライブ用に作られたもので、中居正広らしいセンスが光る曲となっています。
自身の音痴をネタに、笑いがこぼれるような歌詞をテンポよく歌いあげました。
ユーモアにあふれたハードロック調の本曲には、ファンに向けた熱いメッセージが込められているのです。
俺の歌もしっかり聴いて欲しい…。
自虐的な曲を歌うことで彼はファンの心をつかみ、曲を聴いてもらえたのです。
この曲は彼の作戦勝ちといえる曲ではないでしょうか。
なお作詞者名のN.マッピーは、ソロ曲やSMAP用の曲を作詞する時に使用される中居正広の別ネームです。
中居正広のソロ曲ですが「SMAP×SMAP」ではメンバー全員でのパフォーマンスも披露しています。
全員での合唱はメンバーの個性が光り、記憶に新しい人もいるのではないでしょうか。
言葉遊びで勢いづけ
この曲の出だしは、クールな雰囲気で始まっていきます。
しかし中居正広の音程外れた歌い方に、空気は一変していくのです。
ラップ調の言葉遊び
Just A Breakin' on
Busta Beats YO!
Rock Da House
Pop Around&Round Yeah
Cut The Rhyme, Masta Mic
So Come Along With Us
We're Japanese!
Just A Breakin' on
Busta Beats YO!
Rock Da House
Pop Around&Round
出典: トイレットペッパーマン/作詞:井手コウジ 作曲:N.マッピー
曲の出だしはラップ調の言葉遊びからスタートしていきます。
クールなラップを披露するのかと思いきや…。
音がズレるという中居正広らしさを披露しつつも、彼の真剣に歌う姿に引き込まれていく部分です。
「歌って雰囲気だよ」と彼が言っていたように、ここは雰囲気で流す場所なのかもしれません。
あえて和訳していくと下記のようになります。
乱入していけ
気取ってビートを打ち鳴らせ
ロックダハウス
はじけて回れ
マスターマイクよ韻を切れ
出典: トイレットペッパーマン/作詞:井手コウジ 作曲:N.マッピー
雰囲気が最高にクールな中居正広が、ラップ調で続けるのはコミカルな歌詞への誘導です。
彼のソロ曲は、他のメンバーの曲よりも比較的長いといわれています。
その為、中居正広のソロ曲の時間は絶好のトイレタイムになってしまうのだそう…。
続く歌詞で、トイレがテーマになっていくのもファンたちの「トイレタイム」を皮肉っているのです。
ロックからのコメディ
So Come Along With Us
We're Japanese!
Say Peace, World, Hope,
Tough, And Love
TOILET TOILET TOILET TOILET
PAPER MAN
出典: トイレットペッパーマン/作詞:井手コウジ 作曲:N.マッピー
いかにもロック的な言葉を羅列していきます。
しかし最後は「どうしてトイレに行くんだよ」という気持ちが爆発しているかのようです。
ワイルドなロック調からの急展開は、笑いのツボを押さえた彼ならではの曲となっています。
こちらも和訳してみます。
だから、僕らと一緒に来てよ
皆日本人だから
叫ぼう
平和、世界、希望、強さ
そして愛を
トイレトイレトイレトイレット
ペッパーマン
出典: トイレットペッパーマン/作詞:井手コウジ 作曲:N.マッピー
もっと愛されたい
ヤツことトイレットペッパーマンが華々しく紹介され、自分との共通点が歌われていきます。
中居正広との共通点は一体何なのでしょうか。
一緒にいたい
俺もヤツも みんなにきっと もっと愛されたい
キバれよ ぶちまけ まだ流れないぜ
水くせえな いっしょにもっと スッキリしようぜ
回せ 芯だけになるまで
トイレットペッパーマン! Yeah!
出典: トイレットペッパーマン/作詞:井手コウジ 作曲:N.マッピー