乃木坂46「やさしさなら間に合ってる」

乃木坂46【やさしさなら間に合ってる】歌詞の意味を解説!あなたを憎みたい理由って?切ない別れに迫るの画像

4thシングル『制服のマネキン』のカップリング曲「やさしさなら間に合ってる」。

初期の乃木坂46らしい、ノスタルジーすら感じるようなアイドル歌謡曲です。

歌詞も、80年代アイドルソングのような懐かしさを感じます。

往年の雰囲気を纏いつつ、それを現代のアイドルが歌うことで新鮮味が生まれているのです。

今回はその歌詞に注目し、どんな意味が隠されているのか解説していく記事です。

早速見ていきましょう。

1番

冬の道を行く2人

乃木坂46【やさしさなら間に合ってる】歌詞の意味を解説!あなたを憎みたい理由って?切ない別れに迫るの画像

真冬のプラタナスは
お別れの道
あなたは心配そうに
隣りを歩く

出典: やさしさなら間に合ってる/作詞:秋元康 作曲:松田純一

まずは、出だしのAメロの歌詞パートです。

ここから分かるのは、カップルの間に流れる不穏な雰囲気。

1行目「プラタナス」という言葉は一体何を表しているのでしょうか?

調べてみるとこれは植物の名前のようです。

プラタナス(学名: Platanus)は、スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称。街路樹・庭園樹として広く用いられている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/プラタナス

街路樹にも使われているということで、ここではそれを指しているのでしょう。

そして、この場面が冬であることから、葉っぱは付いていないと分かります。

どこか物寂しい風景が目に浮かぶ表現です。

2行目から分かるように、2人は道の途中で別れようとしているのでしょう。

しかし、この意味ありげな表現には、2人の関係性の別れも同時に意味しています。

そして、その理由はこの次のパートから徐々に分かってくるのです。

3〜4行目では、彼が主人公を心配している様子が描写されています。

どうして彼は主人公のことを心配しているのでしょうか。

その答えは、次のパートに隠されていました。

別れ話の切なさ

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「悪いのは僕なんだ」なんて
ずるい言い方をしないで
もっと冷たく突き放して
あきらめさせてよ

出典: やさしさなら間に合ってる/作詞:秋元康 作曲:松田純一

そして、前述のパートで彼が心配していた理由が判明します。

このパートから分かるのは、主人公である女性と、彼が別れ話をした後だということです。

1行目から分かるのは、彼が主人公を振ったということ。

そして、彼はそれに罪悪感を抱いているようです。

2〜4行目で書かれているのは彼女の、彼に対しての想いの深さ

最後まで優しい彼に対して、悲しみが滲んでいます。

彼が優しいからこそ、彼女はそんな彼を諦めきれないのです。

ぶっきらぼうに別れを告げてくれた方が楽だった。

そんな彼女の心の声が聞こえてくるかのようです。

サビ

強がりと本音

乃木坂46【やさしさなら間に合ってる】歌詞の意味を解説!あなたを憎みたい理由って?切ない別れに迫るの画像

やさしさなら間に合ってる
思い出でいっぱい
心の奥に残ってる 大切な記憶

出典: やさしさなら間に合ってる/作詞:秋元康 作曲:松田純一

ここから1番のサビの歌詞パートです。

1行目から、タイトルと同じフレーズが登場します。

このタイトルの意味することが、ここから分かるようになっているのです。

2行目からの表現から分かるのは、彼とのこれまでの思い出を振り返っていること。

別れ話の場面で、今までのことを振り返ることからも、彼への愛情の深さを感じます。

「大切」という言葉が出てくることからも、彼との思い出に強い思い入れがあると分かるでしょう。

好きだから憎めない