日本、韓国、アメリカなど世界各地で高い人気を誇る防弾少年団
2013年6月に韓国でデビューした男性7名のヒップホップアイドルグループ防弾少年団。
グループ名には、自らが創造する音楽の価値を高めることで、10代や20代の若者に対する偏見や抑圧に対抗し、若者を守り抜くという意味が込められています。
1年後の2014年には、シングル「No More Dream (Japanese Ver.)」で日本デビューを果たし、デビューシングルにもかかわらず、オリコンランキング8位に輝きました。
その後防弾少年団が発表したシングル「FOR YOU」(2015年6月)、「血、汗、涙」(2017年5月)では、見事オリコンランキング1位を獲得。
防弾少年団は韓国のアーティストグループBIGBANGがロールモデル
防弾少年団は韓国の作曲家であり、有名プロデューサーであるパン・シヒョクの手によって、デビューしました。
実は防弾少年団は、自ら曲作りや振り付けを行う韓国アーティストグループBIGBANGをモデルとしています。
2017年5月には、ビルボード・ミュージック・アワードに選ばれる
「ビルボード200」と言えば、アメリカでもっとも権威が高いと言われる音楽チャート。
2017年5月に防弾少年団は、このビルボード・ミュージック・アワードの「トップソーシャルアーティスト賞」に選ばれ、話題を集めました。
この賞には、他にもジャスティン・ビーバーやセレーナ・ゴメスなど、今を時めくアメリカの芸能人が候補として名を連ねていました。
しかし、結果的には彼らを破っての受賞となったのです。
このとき、ビルボードは防弾少年団のことを「カリスマ性と親しみやすさが共存しているグループ」と表現しました。
さらに、防弾少年団のことを「現在アメリカでもっとも多くメディアに登場するアジア人アーティスト」として絶賛しています。
防弾少年団でラップを担当しているシュガ
防弾少年団は、7名の男性メンバーで構成されており、メンバーそれぞれに担当があります。
防弾少年団のラッパーと言えば、ラップモンスターが有名ですが、シュガもまた防弾少年団のラッパーの一人。
そもそも防弾少年団が結成されたきっかけは、プロデューサーであるパン・シヒョクが、当時ラッパーとして活躍していたラップモンスターの才能に惚れ込んだことにあります。
このため、ラップモンスターは防弾少年団のメンバーの中で、パン・シヒョクが設立した芸能事務所ビッグヒットエンターテイメントに1番に入所。
パン・シヒョクプロデューサーは当時、防弾少年団をラップモンスターを中心としたヒップホップグループに成長させるつもりでした。
このため、防弾少年団のメンバーのオーディションでは、既に練習生だったラップモンスターと他のメンバーをオリジナルラップで競わせる方法が行われていたのです。
そして、シュガもまたラップモンスターと同じように、当時から、ラッパーとして地道に活動をしていました。
シュガは、韓国のレゲエヒップホップグループであるSTONY SKUNKやエピック・ハイに強く心を動かされ、自分もヒップホップにのめり込んでいたのです。
シュガは、自分の活躍の道を見つけるため、自ら芸能事務所ビッグヒットエンターテイメントのオーディションを受け、見事合格。
こうして、防弾少年団のメンバーとして活躍していくことになります。
現在の防弾少年団では表現の幅が広がり、ラップから、カル郡舞に代表される圧巻のダンスパフォーマンスまで豊かな表現でファンを楽しませてくれます。
シュガの幼い頃の夢と芸能界入りのきっかけ
シュガには小さい頃、複数の夢があり、「消防士」や「建築デザイナー」など、現在の芸能活動には直接関係ない仕事に興味を持っていました。
そんなシュガが将来を方向転換した理由は、やはり大好きなラップに出会ったことが大きいでしょう。シュガは韓国で実施されるラップの全国大会で2位に選ばれるほどの実力の持ち主です。
防弾少年団のメンバーに加わる前も、彼は「Gloss」という名前で地道にラッパーとして活動していたのです。
2016年にミックステープでソロ曲を発表
防弾少年団のメインラッパーを務めるのは、ラップモンスター。防弾少年団の中では、ソロ曲も一番多く発表しています。
しかし、シュガも負けてはいません。なんと2016年にシュガがソロ曲を発表しました。
ミックステープとは、ヒップホップやラップなどの音楽にリミックスを施したカセットテープのこと。
アメリカではやっている音楽の発表方法で、2016年には「The Hamilton Mixtape」というミックステープがビルボードのトップ200チャートで1位を獲得しています。
シュガが発表したミックステープは、「Agust D」。このミックステープは米FuseTVにおいて、「2016年ベストミックステープ」に選ばれ、話題を集めました。