夏模様ってどんな模様?
夏模様ときくと、あなたはどんな情景を思い浮かべますか。
空と海の景色でしょうか、それとも夏を過ごした楽しい思い出の風景でしょうか。
夏模様の猫と一緒に旅に出るなんて、どこか夢のようなシチュエーションですね。
今日も暑くなる予感がする。
汗ばむ季節とは、まさに夏のことです。
様々な意味を含む夏模様という言葉。
楽曲では夏の真っただ中を猫と旅する思い出を、夏模様と表現しているのかもしれません。
旅の行先とは
自転車を漕いで、猫と旅にでます。
旅とは何を指しているのでしょうか。
また、どこへ向かっているのでしょう。
それは海が見える場所です。
海には夏を感じられる香りがするので、そこまで旅に出る模様。
暑い日は無性に海に行きたくなる時がありますよね。
夏を感じに海へ行くなんて素敵な物語です。
旅と表現しているので、少し離れた場所のようですね。
街からは海が離れていることが多いので、旅気分にもなります。
行先はたとえ海だとしても、そこには大きな冒険とわくわくが潜んでいます。
ただ海に行くのではなく、猫と自分だけの物語がはじまる予感に期待しているようです。
旅の行先は、2人で夏を感じられる場所なのでしょう。
鈴の音が与えるもの
鈴の音が与えるものとはいったい何でしょう。
凛と響くという表現に、すべての答えがありそうです。
鈴の音は沢山の種類がありますし、同じ鈴でも揺れ方で音色が変わりますよね。
優しく響くでもなく、楽しそうに鳴っているわけでもない。
どこか決意や決心、勇気を感じさせる音色なのです。
夏の朝に、小さな冒険に出る。
そんな出発の音色に聞こえます。
猫の首にかかる鈴の音色が、自転車を漕ぐ主人公の気持ちを上手く表現しています。
心情を表す音色は奥行きがあり、美しいですね。
きっと主人公と猫は、同じ方向を向いて同じ気持ちなのでしょう。
すがすがしい情景が目に浮かびます。
美しい描写
短い歌詞にも込められた深い想い
この楽曲の構成はとてもシンプルで、歌詞が短いことも特徴です。
あえて沢山の言葉を散りばめるより、短くすることで余計な情報を無くします。
聴き手は自ずと情景を思い浮かべてしまうのです。
本当に大切な言葉だけを残した歌詞。
心の中にも雑念はなく、澄み切った朝に旅立つ2人を描いています。
沢山の捉え方があると思いますが、その捉え方を三者三様に楽しむのも魅力の1つです。
短い歌詞の中でも、藤原の純粋で真っ直ぐなメッセージが込められています。
言葉と言葉の絶妙な間であったり、歌いだしの息遣いもすべてが表現となっています。
余白が大きな分、受け取る方の想像力が掻き立てられるのです。
そんな作品は多くありません。
「夏模様の猫」はまさにそんな作品です。
思い浮かぶ景色は人それぞれ
楽曲を聴いている時、そして聴き終えた時。
あなたは様々な景色が思い浮かんだのではないでしょうか。
夏という季節1つをとっても、様々な表情を見せてくれます。
猫といっても、どんな猫かは聴き手次第です。
白猫なのか、黒猫なのか、はたまた三毛猫なのか。
自転車の色や街の景色も、きっとそれぞれの情景があるでしょう。
自分の心も夏の海まで旅する気分を味わわせてくれますね。
1つの物語ははじまったばかりです。
旅の行く末も気になりますが、それも想像次第。
最後に
あなたの感じたこと
あなたはこの楽曲を通して、何を感じましたか。
自分にも同じような経験があったな、逆にこんな旅をしてみたい。
そんな風に、それぞれの夏の景色を思い浮かべたのではないでしょうか。
今の自分が何を感じたのかをとどめておいて、また時が経った頃に聴いてみてください。
きっと違った感覚を覚えるのではと思います。
本を読むのと似たような感覚ですが、自分に訴えかけてくるものが変化していくのです。
「夏模様の猫」は、あなたに何を伝えてきましたか。
楽曲を通して自分の気持ちに気づくことも多いです。
まっさらな気持ちで聴いてみて、自分自身で楽曲の考察をするのも面白いですね。