恋愛も上手くいかないし、追いかけている夢も形にできていない…。

そんな悲しくて苦しい日々がずっと続いているのでしょう。

エドヴァルド・ムンクが描いた作品「叫び」のように、顔を歪ませて叫びたい気持ちなのだと思います。

でも、主人公は諦める選択はしませんでした。

どんなに辛くても、弱音を吐いたらそこで負けだという強い根性を持っているのです。

主人公にとってボウリングとは…

Oh, baby
Da Doo Ron Ron Ron 頑張れ
いつだって Go Bowling 凛々
だね

出典: 悲しきプロボウラー/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

悲しい気持ちを抱えていたとしても、主人公はいつだってボウリング場に通い続けます。

主人公にとって、ボウリングは生きがいなのでしょう。

ボウリングに没頭している時は気持ちも前向きになり、頑張ろう!という活力が湧いてくるのです。

夢を掴みたい主人公

(※1)だけどボウラーは悲しくて
真夏の空が恋しくて
見果てぬ夢を追いかけながら

出典: 悲しきプロボウラー/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

本当は早くこんな生活から抜け出して、夢を掴みたいと思っている主人公。

真夏の爽やかな空のように、明るくて華々しい毎日を送りたいと願っているのでしょう。

しかし、そう簡単にプロになることはできません。

プロになるためには、さまざまな努力を積み重ねないといけないのです。

アルバイトをしながら頑張っている

たまに将来が見えなくて
なかなか商売も厳しくて
生きるは何故
思い通りにはならぬも

出典: 悲しきプロボウラー/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

前向きに頑張っている主人公ですが、時にはネガティブになってしまうこともあるようです。

プロを目指すために、恐らく今はアルバイトをしながら食い繋いでいる状態なのでしょう。

このままずっとアルバイト生活を続けているわけにもいかない…。

でも、プロボウラーになるという夢を諦めることもしたくない…。

そんな板挟みの状態で、必死に毎日頑張っている様子を描いていることが分かります。

2番~ラストの歌詞

片思いをしている主人公

フック・ボールに闘魂込めて
いとしあの娘(こ)のハートを狙え
どんな苦労も宝物だよ
いつかまた来るチャンスに賭けろ

Oh, baby
Da Doo Ron Ron Ron ハンパねぇ
大空を Go Bowling 凛々
翔べ

出典: 悲しきプロボウラー/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

2番の冒頭では、主人公が抱いている恋心について描いています。

フック・ボールとは、カーブをつけながら投げる方法のことです。

MVでは、主人公が片思いの相手がいる前で、ストライクを決めるところを見せようと頑張ります。

しかし、ストライクを決めることはできず、カッコイイ姿を見せることに失敗してしまうのです。

「恋もうまくいっていない」という事を描いているのでしょう。

でも「失敗は成功のもと」という言葉もあるように、この失敗も無駄ではないのです。

今回は失敗してしまいましたが、いつかもっと成長した姿を好きな人の前で見せることができるはず…!

主人公はそう思っているのでしょう。

好きな人がいるから頑張れる

だからボウラーになりたくて
あの娘(こ)のそばに寄り添って
ココロとカラダ鍛えておけよ

出典: 悲しきプロボウラー/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

プロボウラーになっていつかカッコイイ姿を見せるぞ!と意気込む主人公。

そのために主人公は、再び練習に打ち込みます。

「プロになって好きな人にも認めてもらいたい」というモチベーションを持っているようですね。

だから、心が折れそうになってもこんなに頑張ることができるのだと思います。