タイトル「夢灯龍」とは…?!

意味深なタイトル

「夢」と「灯龍」の二つの単語が合わさったタイトルには、歌詞の内容からも読み取れるように
現実とは少し離れた視点での夢や理想を語るような姿や思いが込められています。

まるで物語が始まるような、ストーリー展開が期待できますよね。

歌詞を映画と照らし合わせながら解釈!

歌詞解釈

あぁ このまま僕たちの声が 世界の端っこまで消えることなく
届いたりしたらいいのにな

出典: 夢灯龍/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「僕たち」という表現から、何か共通意識や仲間意識のようなものがあることが覗えます。 何か世間や社会に主張したい事があるのでしょうか。

声を大にしてみたり、同じことを繰り返して主張したりしてみても、 案外、他の人に対して伝わりにくい事もありますよね。

「世界の端っこ」というのは「世界中の人々」という意味としても読み取ることができます。 自分の身近な所だけでなく、遠くまで届いて認識してほしいという気持ちの表れですよね。 この曲が使用されている映画「君の名は。」では、離れた所にいる二人の男子学生と女子学生が、不思議な出来事によって知らず知らずのうちに出会いを果たし、お互いに呼びかける場面が多く見受けられます。

また自分の声が相手まで届けば、という思いが強く込められているシーンもたくさんあります。

そしたらねぇ 二人で どんな言葉を放とう
消えることない約束を 二人で「せーの」で 言おう

出典: 夢灯龍/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「二人」という言葉が出てきて、少し情景が詳しく感じ取られます。 関係性や性別などの具体的な事は表されていませんが、主人公がもう一人の相手と心を通わせたいという気持ちの表れも感じ取られます。

「消えることない約束」は確信できるような何かを求めているのですね。 それぞれお互いに思っている事を言葉にしてみよう、という主人公の提案とも言えます。

あぁ「願ったらなにがしかが叶う」
その言葉の眼をもう見れなくなったのは
一体いつからだろうか なにゆえだろうか

出典: 夢灯龍/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

夢や願望は願い続ければいつか叶う、といった言葉もよく耳にしますよね。
それは物事を前向きに捉えられている証拠でもあり、これから自分の身に起こっていく様々な事に対して、
前向きな気持ちで臨んでいけるからこそ信じられる言葉なのかもしれません。

また、ここでは「言葉の眼」という存在しない物が表現されています。
特に「眼」というのは、自分の先にあるものを見る事、また見ようとする意志を示しているのかもしれません。

死後の世界を揶揄してる?

あぁ雨の止むまさにその切れ間と 虹の出発点 終点と
この命果てる場所に何かがあるって いつも言い張っていた

出典: 夢灯龍/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

特に雨が止む時の瞬間までは、なかなかはっきりとは分かりにくいものですよね。
 
また雨が降った後に姿を現す虹も、どこが端と端なのか、どこまで続いているのか、
あまりはっきりと明確になることはありません。
 
「命果てる場所」というのは死後の世界、つまり私たちが普段、天国や地獄などと
表現している所であるとも考えられます。

いつか行こう 全生命も未到 未開拓の
感情にハイタッチして 時間にキスを

出典: 夢灯龍/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

生まれ育った環境や経験などによって、それまで持ってきた感情や思いというのは人によって様々です。  他の人が持ち合わせている感情が自分にも訪れるのかというと、そうでない場合もありますよね。 それでも「全生命も未到 未開拓の」とは、さらに新しい境地へ向かいたいという思いが込められています。

知らない物事には恐れがつきものですが、それでもハイタッチするほど歓迎して、 その中で流れる時間にキスをするように大切に感じてみよう、という気持ちなのですね。

5次元にからかわれて それでも君をみると
また「はじめまして」の合図を 決めよう
君の名を 今追いかけるよ

出典: 夢灯龍/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「5次元」というのは、まさに現代の私たち人間が現実では体験することのない世界です。 映画「君の名は。」でも、主人公の二人は私たちの現実世界ではあり得ないような出会い方をしました。 そうして初めて会う人に対して、自分の事を認識してもらう方法を決めておこう、と言っているのです。

名前というのも、相手を探し求める一つの手がかりや方法になりますよね。 名前を知り、追い求めていくことで、その名前を持つ相手の存在が確かめられます。

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最後に