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そんなある日＜私＞は、夏空に上がるカイトを見かけました。雲ひとつない夏の青空に浮かぶ＜白いカイト＞。なんて美しいコントラストなのでしょう。

この美しい光景を見て＜私＞は何かを予感しつつあります。

歌詞に登場する＜タイトロープ＞とは、綱渡りに使う縄のこと。危険なことをするときの比喩として使われる言葉です。

＜タイトロープ＞は、彼と私の間ではなく＜私＞の＜心の中＞に繋がれていますから、ここでは"危険な恋"を表現しているわけではありません。

＜恋＞に踏み出したいけど、臆病な気持ちがあるから踏み出すことができない。そんな＜私＞の気持ちを表現しているのではないでしょうか。

これまでは他人の言葉に一喜一憂して、自分の本当の心に応えてこなかった＜私＞。

他人の＜痛み＞を見てみぬふりをして、関わらないようにしてきた＜私＞。

そんな＜私＞から脱却したい……。＜私＞の心には"変わりたい"という気持ちが芽生え始めました。

人が変わるというのは簡単にはいかず＜暗闇をKnock＞するような＜手探り＞状態で、気持ちだけ＜あせって＞しまいます。

それでも＜私＞の＜心＞は、誰かの心と＜かさねあう瞬間＞を探しているんですね。

自分の正直な気持ちをきちんと見つめる＜私＞がここにいます。

夏の夕立が通り過ぎ＜雲の切れ間からこぼれる＞光。それを見た＜私＞には、これから何かがもっと良くなるんじゃないかという＜輝く予感＞がしています。

私の魂は＜ここで今　鼓動打ち　呼吸している＞のを感じます。まるで今まで逃げてきた自分を認め、向き合い、成長していこうとする＜私＞の息吹のようですね。

＜夕暮れの空に向かって＞＜カイトを上げてる＞＜少年＞は、1歩を踏み出す勇気のなかった＜私＞と対比するように描かれています。

今の＜私＞には＜地球と話＞をするように、思いのままカイトを上げることはできないかもしれません。

だけど確かに今、自分の鼓動とともに変われる予兆を感じているのです。

夜、天にかかる銀色の川を見上げると、まだ白いカイトが自由に飛んでいるような錯覚を覚えます。それは＜まるで宇宙とダンスをしているみたい＞に＜永遠に＞自由な様子。

今なら私も＜宇宙とダンス＞するように自由になれる…。こちらの歌詞からは、そんな希望を感じさせてくれますね。

夏の日にカイトを見かけた。

ただそれだけの出来事かもしれないけれど、それをきっかけにして今、私の魂は＜鼓動＞を打ち、生まれ変わろうとしている…。

My Little Loverの「白いカイト」は"後ろ向きだった自分"から"前向きな自分"へ生まれ変わる予感を感じさせる、ポジティブな歌です。

未聴の方はぜひ一度聴いてみてくださいね！