僕の交わしたジョークに貴方が笑う 嬉し過ぎて幸せなフリをした
あと少し うまくやれば このウソは本当になるのかな

出典: ウソツキ/作詞:SHIROSE/GASHIMA/NIKKI/Noa 作曲:SHIROSE/SHIMADA

ここからは、PVの内容に沿った解釈を入れていこうかと思います。

親子が笑い合っている微笑ましい光景が目に浮かんできます。

ですが歌詞を見る限り、子供の方は親に対して何かを隠しているような…?

Bメロ

百個のやな事が押し寄せた今日 帳消しにした貴方のたった一言
ウソやフィクション その強がりさえ 僕への処方箋かな?
口癖の『大丈夫』も 辛くなった時の合図でしょ
だから僕と貴方はあいこでしょ ただ 答えを知りたくはない

出典: ウソツキ/作詞:SHIROSE/GASHIMA/NIKKI/Noa 作曲:SHIROSE/SHIMADA

学校や会社で嫌なことがあっても、親だけは自分の味方でいてくれるもの。

どんなに辛い目に遭っても、親がかけてくれる温かい励ましの言葉は本当に心に沁みますよね。

でも、親というのは自分自身が辛い立場に陥っても決して子供には弱音を吐きません。

「大丈夫、心配ないよ」と“優しい嘘”で誤魔化します。

でも子供というのは、そういった嘘には敏感なものです。

愛する家族の精一杯の強がり…。心配だけど本当の答えを聞きたくない…。そんな葛藤が表現されています。

サビ

そのウソツキな目が 優しく笑うから 僕はバカを演じるよ
どれだけ卑怯だって 嘆いたってどうせ 全部許せちゃうんだよ
好きだよ 好きだよ 好きだよ でも

出典: ウソツキ/作詞:SHIROSE/GASHIMA/NIKKI/Noa 作曲:SHIROSE/SHIMADA

「ウソツキ」のサビはこのフレーズの繰り返しとなります。

相手を想うからこそ出た強がり(嘘)の言葉。

「分かった、なら安心だね!」と、“何も気付かないフリ”を演じる虚しさ。

そのお互いの“ズルいところ”がここで主張されていますね。

タイトルにある「ウソツキ」とは、このストーリーに登場する親子二人のことを指し示しているように思えます。

GASHIMAのラップ

悲しい歌流れ出すRadio 思わずチャンネル変えたCar stereo
貴方は全て見透かしたかのように 笑うピノキオ 嘘に願いを
こうして笑い合えてるよ 諦めた過去も嘘にしたLove song
そんなフィクション信じたくなりそう? いつか今日の嘘もドラマになりそう

出典: ウソツキ/作詞:SHIROSE/GASHIMA/NIKKI/Noa 作曲:SHIROSE/SHIMADA

“笑うピノキオ”は、相手を気遣って嘘をつき、決して弱さを見せようとしない親の姿を例えているのでしょう。

自分(子)の不安な様子を察して、笑いでその場の雰囲気を取り繕う様。

しかし子供は気付いている。自分の親が想像以上の苦しみを抱えていることを。

次はどんなシーンにしようか? That's what I wanna know
本音が台本
次はどんなシーンにしようか? Just how you want it
もうセリフ忘れそう?
とってつけりゃいい 信じる理由なんてその笑顔だけで十分
Lady 最後はどんなシーンにしよう さぁ答えを見に行こう

出典: ウソツキ/作詞:SHIROSE/GASHIMA/NIKKI/Noa 作曲:SHIROSE/SHIMADA

傍から見たら、他愛もないと感じる日常の風景でも、愛する人と一緒だったらドラマチックに感じられます。

話す言葉一つ一つが、まるでドラマの台本に記されたセリフのよう。

“もうセリフ忘れそう?”からは、相手の苦悩について踏み込めないやるせなさ、どうすればいいのか分からないといった不安感が伝わってきます。

でも笑顔で振舞っている姿を見たら、そんな気持ちを押し殺して無理にでも信じようとする自分がいる…。

ここからは2回目のサビへと入ります。

Cメロ

貴方に欲しいもの聞かれたとき あれこれと色んなもの並べてたアノ頃
だけど本当に欲しいものなら 気付かないでいただけで
既に手にしてたんだね 好きだよ

出典: ウソツキ/作詞:SHIROSE/GASHIMA/NIKKI/Noa 作曲:SHIROSE/SHIMADA

幼い頃に「何か欲しいものある?」と聞かれたら、すかさずお菓子やオモチャをねだったもの。

純粋に何も疑うことなく、親といるこの瞬間は永遠なものだと信じていた。いや、本当は無理にでも信じようとしていたんだ。

でも違った。いつかは別れの時が訪れる。

限られた時間の中で、最愛の親と過ごす大切な日々。

これこそが本当に欲しかったものなんだと、今になってようやく気付かされたんだ。

そしてここからラストのサビに入り、「ウソツキ」の物語は幕を閉じます。

【ウソツキ/WHITE JAM】実話が基になった感涙のPVとは?!歌詞に隠された「ウソツキ」って誰?の画像

まとめ

いかがでしたか?

今なお多くの人を感動させるWHITE JAMの「ウソツキ」。初めてPVの存在を知った時は、年甲斐もなく目を真っ赤に腫らして泣いたものです(笑)。

WHITE JAMはこの他にも泣ける楽曲はもちろん、バイブス高めなロックも多くリリースしているので、興味のある方は下記の公式サイトを覗いてみてください!

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