感覚ピエロの「A-Han!!」ってどんな曲?
感覚ピエロ?
「A-Han!!」は2015年1月17日に発売された「TE-N-GU」に収録されている曲です。ヒップホップに影響を受けたロックナンバー。
通信販売とライブ会場限定販売、そしてTSUTAYA限定レンタルで発表されました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%AD
感覚ピエロ(かんかくピエロ)は大阪で結成された4人組ロックバンドです。
結成以来、バンドのマネージメントをすべて自分たちで行い、レーベルも自分たちで運営しています。
DIYの溢れるバンドですよね。
それでは「A-Han!!」の世界をみていきましょう。
「A-Han!!」の歌詞をチェック
深掘り
ロックとヒップホップの新しい融合に挑戦している「A-Han!!」。
ロックの部分とヒップホップの要素をチェックです。どういう風に混じり合っているのか確かめてみましょう。
Mic check, Ha-han, Are you alight?
Come on baby, upside down.
I wanna take me higher.
ちょっと待ってよ!
こういうのがお好きなんでしょ?
A-hahan! 胸が躍るような
A-hahan! リズムで揺らせば
A-hahan! いつも同じような感覚
回せよDJ、流行りの
次がサビだ行こうぜ
出典: A-Han!!/作詞:横山直弘 作曲:横山直弘
冒頭の英語の歌詞ですがヒップホップ調の言葉が並びます。マイクチェックはヒップホップのセオリーですね。
DJという言葉も出てきますが、ボーカルはラップをするのではなく普通に歌っていますのでこの対比が面白いです。
歌詞はヒップホップ。歌唱はロック。
この融合が新しいですよね。
そうして、「次がサビだ!」と曲の構成をバラします(笑)。大阪のバンドらしい面白い歌詞です。
ライブではこの部分が盛り上がるのではないでしょうか?サビに突入前の合図ですから。
自己言及的で、ちょっぴり皮肉も込めていますね。
この自己言及もヒップホップのスタイルの影響を感じます。
4つ打ち待って頂戴
ビートが足りない
4つ打ち待って頂戴
テンポが足りない
出典: A-Han!!/作詞:横山直弘 作曲:横山直弘
4つ打ちに対して批判的なサビです。
4つ打ちに何か恨みがあるのでしょうか。ロックでも4つ打ちはありますが、4つ打ちというとクラブミュージックやテクノが中心です。
それらの音楽に対しの宣戦布告でしょうか。気になります。
A-han
A-han A-han A-han A-han A-han A-han A-han A-han A-han
出典: A-Han!!/作詞:横山直弘 作曲:横山直弘
曲のタイトルを繰り返すパートです。
呪文のように連続して唱えているような感じが印象的です。
単純に「A-Han」と音が必要だったのかも知れません。耳に残るキャッチーなフレーズです。
yeah, let me hear. fuck'in 4beat you like it.
I hate 所謂サブカル系 モダンなビート 裏打ちでダンスダンスダンス
This is a new age's Rock'n roll.
I say everybody right now.
Are you ready rock kids, shout with me more and more louder
出典: A-Han!!/作詞:横山直弘 作曲:横山直弘
ここは一転して、ラップで歌詞をライムしています。一番のAメロはロックボーカル。二番のAメロはラップという構成ですね。
面白い流れです。
ロックとヒップホップの融合の方法にこんなやり方があるのですね。
ロックボーカルはどちらかというとビジュアル系の歌い方なので「ヒップホッププラスビジュアル系」という新鮮な組み合わせも感じます。
感覚ピエロは貪欲なバンドなので様々なジャンルを融合したいのでしょう。
普通のバンドではボーカル担当とラップ担当は別の人が担当することが多いので珍しいスタイルです。
ここでも4つ打ちをディスっています。どうしても攻撃しなくては気がすまないようです。
私も4つ打ちはどちらかといえば好きではないのでちょっと親近感を感じますね。
しかし、音楽はどんなジャンルでもどんなスタイルでも軽蔑する必要はないとは思います。
自分の好きな音楽を聴けばいいし、他人の聴く音楽をけなすことは心の狭さを感じますよね。
とかいいながら、自分の気分によってディスりたくなるのも人間。