今日も変わらず苦し紛れに書いた"平気"
この世はいずれ薄情な数字に支配されていく

私は見世物なんかじゃなく操り人形なんかでもなく
ちゃんと人だ人間だ大丈夫まだ血は出てくるの
右翼だけでも歩けなくても
求めて お願い

自分にさよならと手を振った

出典: ETERNAL BLUE/作詞:美波 作曲:美波

助けてと言えないのは、きっと信じられる人がいないから。

誰とでも繋がれる世の中だからこそ、信頼関係が築きにくくなっているのかもしれません。

加えて現代の社会は、何でも数値化して表そうとする傾向があります。

数字にして表せば確かに分かりやすくはなりますが、人間というのはそこまで単純な生き物なのでしょうか?

その人の本来の姿というものは、時間をかけて付き合っていかなければ分からないことです。

数字に頼りすぎて人間関係が希薄になる。

その危険を「この世は~」からの歌詞で歌っているのだと考察できます。

また「ちゃんと~」の歌詞は、リストカットの描写とも捉えることができそうです。

自傷行為もまた現代社会における大きな問題といえるでしょう。

自分の中にある、捨てたくても捨てられない痛みやトラウマ。

そういったものも含め、「私」はさよならを告げたいのかもしれません。

過去の傷すら癒せないまま

I don't want to alive(any more)
I don't want to alive(any more)
I don't want to alive(any more)
I don't want to alive(any more)
私もう居なくてもいいよね

I lost the meaning of life.
いよいよ涙もでなくなってきたんだ

何度、何度、何度繰り返しても君を救えなかった
輪廻のように

出典: ETERNAL BLUE/作詞:美波 作曲:美波

自分なんてこの世界にいてもいなくても同じ存在なんだろう。

そんな風に考えてしまうほど、「私」は精神的に追い詰められています。

悲しみが大きくなりすぎると、人は泣き方すら分からなくなってしまうようです。

どうしようもない絶望感の中で思うのは、救えなかった「君」のこと。

この「君」とは、もしかしたら「私」自身のことなのかもしれません。

顔の見えない人たちによって傷付けられてきた自分。

時代の風潮に合わせて生きることしかできなかった自分。

そんな過去の自分を救いたいのに、「私」は未だに心の傷を癒せずにいます。

運命に抗う理由

時代に流されるようにして生きることが、傷付かずに済む一番良い方法なのかもしれません。

しかしその人生の先に、感動や喜びはあるでしょうか?

辛く困難な道であっても自分を貫き通せば、いつかは理想を手にすることができる。

きっとそれが運命に抗う理由なのでしょう。

知ったような口を利かないで

光を集めてこんな世界は全部リセットしてしまおう
泣いていいんだよ
笑っていいんだよ
怒っていいんだよ

I'll be your heart.
I'll be your heart.
その傷どうしたんだい?

お前に私の何が分かんだ

出典: ETERNAL BLUE/作詞:美波 作曲:美波

もっと自分の感情を素直に曝け出せる世の中ならいいのに。

悲しみを押し殺して生きてきた「私」の切実な叫びに胸が痛くなります。

「I'll~」からの歌詞は、自分の心に呼びかけている様子でしょうか?

もしくは、他人に自分の内側を覗かれて憤っている歌詞とも考えられそうです。

何も知らない人から分かったようなことを言われて、余計に心の傷が深くなった。

この感情は、限界まで追い詰められたことのある人にしか共感できないものなのかもしれません。

誰のせいにもしたくないのに...

何も残らなかった
何も無かったじゃないか
頑張った頑張ったよ
わたしずっと1人頑張ってたんだ
何1つ救えやしなかった
僕じゃ無い僕じゃ無いよ僕のせいじゃない

出典: ETERNAL BLUE/作詞:美波 作曲:美波

涙を堪えて頑張ったところで、最終的に残せたのは心の傷だけ。

何も成し遂げられなかった。

何も変えられなかった。

でもそれは自分のせいじゃなくて、きっと時代のせい。

そう思わなければ、今までの自分をすべて否定することになってしまいます。

本当は誰も責めたくはないのに...。

誰かを悪者にしなければ生きていけない。

それは「私」にとってとても辛い生き方でしょう。

居場所をつくる

I am chaser
I am chaser
I am chaser
永遠の青を知りたかった

You are chaser
足がすくんで君を守れなかった

でも
We will always return.
また新しい波に押し寄せられても

this is where we belong.
僕はずっとあらがい続けるよ

We will always return.
君が消えてしまわぬように

永遠の青を取り戻す

出典: ETERNAL BLUE/作詞:美波 作曲:美波

自分なんて生きていても仕方ない。

頑張ったところですべては無駄に終わる。

それでも尚、「私」は運命に抗い生き続けます。

どんな苦しみを味わっても「私」が生き方を変えないのは、「君」の存在、つまりは救いたい自分がいるから。

時代の流れに消されそうになっている本当の自分。

それを取り戻すことが、「私」の居場所をつくる唯一の方法なのかもしれません。

最後に