夢みるアドレセンス【20xx】歌詞解釈！“にせんキスキス”って？「タイムボカン 逆襲の三悪人」ED曲

1番の冒頭を繰り返しているこの部分。

先ほどの「何時」にかけると、少し切なさを感じました。

主人公と「キミ」の関係が少しずつ見えてきたからです。

これはあくまで思考実験の話ですが、光より速く進めば過去に進むことができるそうです。

また、特殊相対性理論により、光速に近い速さで進んでいる物体では時間が遅く進みます。

これを利用して未来に進むこともできます。ただ、どちらも現実には無理な話。

「理系っぽさ」を感じるフレーズですが、主人公は物理の話をしたいわけではありません。

多くの人の中で一瞬見かけた笑顔、主人公はそれを見逃しませんでした。

主人公は「この笑顔が永遠であれば良いのに」と思ったのです。

「一方通行」とは時間が進む方向のこと。

「ずれた」のは、相手とは別の道を進むつまり「別れることになった」ということ。

別々のホームから出る列車は行き先も違いますからね。

しかしここで、「平行世界」が現れます。

それは「キミ」が振った手の意味です。

本来の意味、第三者から見た意味は「バイバイ」、つまり別れの挨拶でしょう。

しかし括弧付きの歌詞には、主人公の脳内の風景が現れます。

それは「キミ」が主人公を「迎えに行くから待っていて」という意味だったのです。

想像の世界を現実に引き戻したいという願望が最後の1行です。

これは、まさに「アドレセンス＝思春期」に考えそうなストーリーといえます。

最後の1行に注目です。

再び登場した現在完了形。

英語では4種類の用法があります。

ここで使われているのは言葉の通りの「完了」。

つまりそれまで継続していたことが終わったという意味です。

主人公は、これをなかったことにしたい。

つまり、恋愛関係を継続をしたいのです。

曲の最後はサビと2番の冒頭を繰り返しています。

これは何を意味するのでしょうか?

それは主人公の「恋をやり直したい」、「キミとの明るい未来を実現させたい」という願望なのでした。

以上が歌詞の解釈になります。

ぱっと見た感じSFのような雰囲気も漂わせている歌詞ですが、よく読んでみるとなかなか切ない内容。

実はこの曲、失恋ソングだったのです。

そして、歌詞の題名で使われている「xx」をキスキスと読ませるのは、複数の意味を持たせていました。

具体的には「恋愛関係」、「近未来」そして「キスの回数」です。

主人公と「キミ」の間で、2,000回キスをしたかはわかりません。

（おそらく、そこまでの回数はしていないでしょう。）

ただ、それだけ楽しく、また濃密な時間を過ごしていたということは察せられます。

主人公の心境に思いをはせると、甘酸っぱさからほろ苦さを感じる歌詞でした。

さて、OTOKAKEでは夢みるアドレセンスの楽曲解説記事やメンバー紹介記事を掲載しています。

今回はその中から2本紹介します。

「LOVE ME IN THE USA」はストレートな恋愛ソング。

しかし、ちょっと不思議なシチュエーションが歌われています。

全編英語で書かれている歌詞を日本語にしながら解釈しました。