誰かが捨てた夢の中で
回り続けてる Merry-go-round

小さな箱の中で今日も
叫びたいほど 退屈だわ

出典: Ruby Eyes/作詞:Tommy heavenly6 作曲:Shunsaku Okuda

まずは1番Aメロから見ていきましょう。

どうやら物語の舞台は小さな箱の中のようです。

そこに暮らす主人公は箱の中の生活に飽きてしまい、うんざりしている様子。

繰り返される変わり映えのない日々を「まるでメリーゴーランドのようだ」と例えています。

この箱は誰かが捨てた夢。以前はその人にとっての宝物だったのでしょうか?

扉が開く度 息が詰まりそう
代わり映えのない 狭い世界

転がるお菓子と巨大なトピアリー
こんな空の色じゃ満たされない

出典: Ruby Eyes/作詞:Tommy heavenly6 作曲:Shunsaku Okuda

ここから1番のBメロに入っていきます。

いくら扉を開けても現れるのは代わり映えのない景色ばかり。

箱の中の世界が無限スパイラルのように続いている様子が思い浮かびます。

箱の中の世界はお菓子とトピアリーで彩られたメルヘンな印象ですが、主人公はそれが気に食わないようですね。

箱の中に迷い込んだのは

冷たく見下ろす Ruby Eyes
その星明かりを追いかけ 迷い込む
切ない夢を見るラビリンス
見えない壁が立ち並ぶ 硝子の箱

出典: Ruby Eyes/作詞:Tommy heavenly6 作曲:Shunsaku Okuda

ここから1番のサビです。

ここで描かれるのは主人公が箱の中で暮らすことになった経緯。

空に輝いていた赤い星を追いかけた結果、主人公は箱の中に迷い込んだようです。

「切ない夢を見るラビリンス」という言葉は、誰かに捨てられたこの箱の悲しい運命を感じさせます。

そしてこの箱は硝子でできた箱。

外の様子が見えるのにそこから出ることができないというのは、なんとも苦しい状況ですね。

涙の理由は愛?

あなたと出逢った フラミンゴの庭
レモンの木の下 悪夢を歌う

あなたを想って 零れた涙に
名前をつけたら 愛と呼べる?

出典: Ruby Eyes/作詞:Tommy heavenly6 作曲:Shunsaku Okuda

場面は少し飛びますが、2番のBメロを見てみましょう。

ここで主人公は箱の中である男性と出会います。

この場面も「フラミンゴの庭 レモンの木の下」と相変わらずメルヘンな世界観。

そんな中、主人公と同じようにこの箱に迷い込んだ男性も今の状況を「悪夢だ」と語ります。

自分と同じ境遇の男性の気持ちを想って涙を流す主人公。

そして「この涙の理由は、彼のことを愛しているからではないか」と思い始めるのでした。

このまま出られないなら

哀しいロミオとジュリエット
行き場を失くして彷徨う愛の影
儚い夢 蒼いデジャ・ヴ
毒入りの瓶を隠したドレスの中

出典: Ruby Eyes/作詞:Tommy heavenly6 作曲:Shunsaku Okuda

ここから2番のサビです。

お互いに惹かれ合った2人。

でも箱の中から出られない2人の関係には、悲しい未来が見えます。

「このまま2人ともここから出られずに死んでしまうのなら、いっそ今彼を殺してしまおう」

主人公はそんなことを思ったのではないでしょうか?

毒入りの瓶をドレスの中に隠して、彼に近づくのでした。

英語部分から感じるもの

Ruby Juicy moonlight shade
Will you take me there?
You will catch my heart beats
Only you can help me out from
here

出典: Ruby Eyes/作詞:Tommy heavenly6 作曲:Shunsaku Okuda

一部だけ英語で書かれたこの部分は、なんとも意味深な内容になっていました。

ルビー色のジューシーな月明かりの影。

あなたはそこに連れてってくれるの?

あなたにはこの鼓動が聴こえる?

ここから私を救い出せるのはあなただけなの。

和訳するとこんな感じでしょうか。

察するに彼に毒を盛った後に、主人公は後を追うつもりではないでしょうか。

「ルビー色のジューシーな月明かりの影」は死後の世界を思わせます。

2人で死を選ぶことしか、この箱から抜け出す方法はないのでしょうか?

なんとも言えない、悲しい物語が隠されていましたね。