秘められたダークネス「Ruby Eyes」
2013年11月27日にリリースされたTommy heavenly6の4thアルバム「TOMMY ICE CREAM HEAVEN FOREVER」。
この作品はTommy february6名義でリリースされた「TOMMY CANDY SHOP ♡ SUGAR ♡ ME」と対となるもの。
Tommy heavenly6はTommy february6の別人格で、ダークサイドが現れたキャラクターという設定です。
Tommy february6の悪しき別人格(ダーク・サイド)という設定で、Tommy february6として感じたストレスや嫉妬心などの負の感情を具現化したのがTommy heavenly6としている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/川瀬智子
そしてこのアルバムにもその設定は反映されています。
アルバムのテーマは「寒さと闇」「ゴシック&ダークネス」。
今回はそんなアルバムの中から先行して配信限定でもリリースされたシングル「Ruby Eyes」を紹介します。
「Ruby Eyes」はぱっと聴いた感じ、アルバムのテーマに反してそこまで暗い印象は受けません。
でもどこか闇を抱えているような、秘められたダークネスを持った1曲だといえます。
ここからその「Ruby Eyes」の全貌に迫っていきます!
「潔子爛漫~きよこらんまん~」の主題歌
「Ruby Eyes」はフジテレビ系ドラマ「潔子爛漫~きよこらんまん~」の主題歌として制作されました。
このドラマは2013年9月から10月に掛けて放送されたもの。
明治時代を舞台に、武士の家系に生まれた主人公潔子がその誇りを持って困難を乗り越えていく物語となっています。
当初は恋愛をメインにしたストーリーが考えられていたらしく、「Ruby Eyes」もそれにのっとって作られたとのこと。
しかし制作過程での変更があったのでしょうか。実際は恋愛の描写は少なかった模様。
実際はラブストーリー展開は少なく、ふりかかる困難を武家の誇りを保ちながら乗り越える潔子の生き様を描かれている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/潔子爛漫〜きよこらんまん〜
「Ruby Eyes」はこんな曲
ドラムロールに乗せた怪しげなメロディ。
形容すると「フラストレーション」という言葉が浮かんでくるような曲展開から始まる「Ruby Eyes」。
Bメロに差し掛かるとその空気は一変して躍動し始めるバンド。
サビではゆったりとしたリズムに、浮遊感のあるメロディを聴かせます。
所々聴けるギターリフもロックでカッコイイですね!
ここまででもあらゆる表情を垣間見せるこの曲。
最後のサビではメロディこそ変わらないものの、バックが疾走していく展開を見せます。
この目まぐるしさはいかにも斬新ですね。
楽曲から滲み出るキャラクター
そんなこの曲は、全体的に暗くはないもののどこか陰りがある印象。
これは負の部分が現れた人格のTommy heavenly6を意識しての演出でしょうね。
あからさまに暗くないところが逆にキャラクターの闇を引き立てていて、これは流石と言わざるを得ません。
川瀬智子とTommy february6、Tommy heavenly6。
今さらですが、1人分の作品を作るのにも労力を要するものなのに、三役演じ分けるのって凄いですね。
MVも載せておきますので、是非聴いてみてください!
舞台は箱の中?歌詞を徹底解釈
前述しましたが「Ruby Eyes」の中には物語が隠されています。
それもTommy heavenly6らしい作風といいましょうか。
おとぎ話を彷彿とさせるものになっています。
ここからはその歌詞の内容を解釈していきましょう!