いま目の前にある悩みや苦しみが、大きな壁となって立ちはだかったとき。

その壁を「なんとかして乗り越えたい!」と思うのは、逆に言えば今はまだそこまでの力が自分にはないということ。

自分の力が足りなくて悔しい思いをしても、それを踏み台にしていつかは壁を飛び越えたい。

そしてその大きな壁は他人ではなく、自分自身が作り上げたもの。

自分との戦いに勝てなければ、悩みや苦しみを解決してくれる答えは見つかりません。

戦っているのは君だけじゃない

この世界に
降り注ぐ
朝陽を誰しもが待っている
ひとりでも
ひとりじゃない
そこにいるのは君ひとりじゃない

出典: Darkest Before Dawn/作詞:Nao'ymt 作曲:Nao'ymt

自分自身との戦いは、とても孤独なものです。

暗闇の中で一人でもがく姿は、周りから見れば滑稽に映るかもしれません。

でもどんなに長くて苦しい夜でも、必ず朝が来ます。

孤独だった自分を照らしてくれる、暖かい光。

その光に照らされて見えてくるのは、自分と同じように戦っている人たちの姿。

「戦っているのはみんな同じ、君だけじゃないんだよ」という優しくて力強いメッセージが伝わってきます。

未来も夢も自分次第

未来はこの手の中に

いつか答え見つけたら
いくつ言い訳を消せるだろう
開いた手のひらに
君だけの未来

出典: Darkest Before Dawn/作詞:Nao'ymt 作曲:Nao'ymt

たとえば「自分には向いていない」「私には難しそう」という思い込みや決めつけ。

大きな壁が立ちふさがってきたときに、そう思って逃げたくなることもあります。

でもそれは、自己弁護でしかありません。

気づけば自分の身の回りを、都合のいい自己弁護ばかりで固めている日々。

そのような状態では、自分が探している答えを見つけることはできないのではないでしょうか。

思い切って自己弁護を捨てたときに、初めて見えてくるものがある。

このことを歌詞1~2行目で、逆説的に表しているように思えます。

そして未来は、はるか遠くにあるものではなく、自分の手の中にあるもの。

手のひらに乗るほどの小さな未来は、やがて抱えきれないほど大きくなる可能性を秘めています。

夢をあきらめないで

目指してた
どんな夢も
手放せば
誰かのもの

出典: Darkest Before Dawn/作詞:Nao'ymt 作曲:Nao'ymt

この曲の中で、特に胸に刺さるのがこのフレーズです。

夢をあきらめてしまったら、それはもう二度と叶えられないものとなってしまいます。

たとえ叶えるのが無理そうな大きな夢でも、他人に馬鹿にされるような非現実的な夢だとしても。

絶対に手放してはいけない。

なぜなら自分の手でしっかりと握りしめておくことが、夢に近づいていく第一歩だから。

壁にぶつかって夢をあきらめそうになっているとき、このフレーズは勇気を与えてくれそうです。

壁の向こうにある未来

探していた答え=乗り越えていく強さ

立ち上がって
また立ち向かって
晴れた空
背より高い壁
あれから得た強さを
前に進む姿を
見せたい人が待っているから

出典: Darkest Before Dawn/作詞:Nao'ymt 作曲:Nao'ymt

 自分との戦いで手に入れたのは、高くて大きな壁を乗り越えていく強さです。

その強さを見せたい人は、たとえば家族だったり恋人だったり、人によってさまざま。

でも「自分を待ってくれている人がいる」と思うだけで、少し勇気が出てきませんか?

待ってくれている人がいるから、あなたはひとりではなく、孤独ではない。

ここで見つけた「悩みや苦しみを解決してくれる答え」は、「どんな困難でも乗り越えていく強さ」といえそうです。

鮮やかに描き出される未来