「Best Friend」について
2001年6月発売の10作目のシングル
Kiroroは沖縄県出身の女性二人組のグループで、「長い間」「未来へ」など数多くのヒット曲を生み出してきました。
そんなKiroroの2001年6月発売の10作目のシングルが「Best Friend」です。
沖縄県を舞台としたNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」の主題歌に使われ、話題を集めました。その人気の高さから、第52回NHK紅白歌合戦への出場も果たしています。
ボーカルを担当する玉城千春がいつも自分を支えてくれる金城綾乃への感謝を綴った歌詞が魅力です。
その歌詞の魅力とやさしいメロディーから、卒業式や結婚式でも定番の曲になっています。
アルバム「Four Leaves Clover」には別バージョンが
「Best Friend」は、2002年12月発売の4枚目のアルバム「Four Leaves Clover」にも収録されています。
こちらは、シングルとはアレンジが違ったバージョンになっていますので、聴き比べてみると面白いのではないでしょうか。
アルバム全体のバランスを考えてアレンジを変える所に、Kiroroの音楽へのこだわりが感じられます。
このアルバムは「Best Friend」の他に、「ひとつぶの涙」「愛さない」などが収録されているKiroroらしい心温まるアルバムです。
15年振りに復活した曲?
Kiroroの「Best Friend」は2001年にはじめて発売され、2016年にピクサーの映画「アーロと少年」のエンディングテーマに使われました。その詳細について紹介していきます。
ピクサーの映画「アーロと少年」のエンディングテーマに
「Best Friend」は、2016年公開のピクサーの映画「アーロと少年」の日本版のエンディングテーマに使われました。
そして、その映画のために15年振りに「Best Friend 〜Mother Earth Version〜」として新たに録音されたのです。
「アーロと少年」は地球に隕石が衝突しないで、恐竜が絶滅していなかったらどうなっていたいのかという想像から生まれました。
主人公は恐竜のアーロで、父親を失い、川に流されてひとりぼっちになってしまいます。
しかし、そこで人間の少年スポットと出会うのです。そして、家族のもとに帰るために力を合わせて冒険をするという物語になっています。
映画の担当者の方は、大切な友達への想いが込められた歌詞が、このアーロとスポットの絆のように感じられるという理由からこの曲をエンディングテーマに選んだと語っています。
15年の時を経て、生まれ変わった名曲
実は、この曲を2001年に録音した時には、ボーカルの玉城千春はのどを痛めていたといいます。
しかし、金城綾乃やマネージャーが「声が出なくてもあなたらしく想いを伝えられればいい」とはげましてくれたそうです。
着実に彼女たちらしく、Kiroroは活動を続けてきました。そして、15年の時を経て、成長した自分を表現する機会を手に入れたということになります。
また、作品から感じられる美しい地球のイメージと彼女たちが母親になった心境の変化から、「Mother Earth」というタイトルが付けられたそうです。
歌詞の内容を紐解く
友達との強い絆を感じさせる「Best Friend」の、気になる歌詞の内容を紐解いていきたいと思います。