歌詞解釈
なんかありそうな気がしてさ 浮かれた祭りの外へ
ギリヤバめのハコ探して カッコつけて歩いた
らしくない自分になりたい 不思議な歌を作りたい
似たような犬が狼ぶって 鳴らし始めた音
出典: 1987→/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
「泥だらけ」の歌詞はAメロで泥水の中という言葉が出てきます。
祭りの外という言葉とリンクしているようにも感じます。
ギリヤバめというあまり綺麗でない言葉が使われており、若さが感じられます。
当時、理想に近づきたくて、ギターを掻き鳴らして歌っていたのでしょう。
スピッツという犬種の犬がいますが、小さいのによく吠えることで有名です。THE BLUE HEARTSにはなれないけど、目指していた時のことを歌っているようです。
それは今も続いてる 泥にまみれても
美しすぎる君の ハートを汚してる
出典: 1987→/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
サビの歌詞で、あの頃と変わっていないのが鮮明に分かりました。
泥にまみれても、と歌っているところに心を鷲掴みにされました。
ヒーローを引き立てる役さ きっとザコキャラのままだろ
無慈悲な鏡叩き割って そこに見つけた道
それは今も続いてる ヒザをすりむいても
醒めたがらない僕の 妄想が尽きるまで
それは今も続いてる 泥にまみれても
美しすぎる君の ハートを汚してる
Yeah…
出典: 1987→/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
ヒーローを引き立てるザコキャラ…つまり、THE BLUE HEARTSを引き立てるスピッツのことですね。
ですが、その悔しさから自分たちのバンドの形が出来たのです。
泥にまみれたザコキャラのままかもしれませんが、ヒーローよりもカッコいいザコキャラだと思います。
「泥だらけ」の歌詞
泥沼の中に落ちて 君の声が遠くなるなら
本気なんだといえばよかった
だけど僕にはいえなかった
はせていく街の中で ひどく涙に汚された
バカ正直な君の笑顔が
いじめたいくらい好きだった
愛を愛を 粉々にしたい
今も今も 信じていたい
愛を愛を バラバラにしたい
今も今も 信じていたい
生きるのはブザマだから
あえてこの場所に求めよう
ぼくらの体は泥だらけ
死ぬまで幸せ追いかける
出典: 泥だらけ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
「泥まみれ」の歌詞も掲載させて頂きました。比較して頂ければと思います。
歌詞がリンクしている部分もあると思います。伝える言葉は違うにしても、今になっても伝えたいことは変わっていないでしょう。
今だからこそ作れた楽曲
この曲は10年前だとこの曲は作れなかったはずです。今だからこそ作ることが出来たのです。
この曲の元となった「泥だらけ」が一般のアカウントからYouTubeにアップされたのは3、4年前の話です。
著作権について詳しくないので何とも言えませんが、この音源が違法では?と聞かれた場合、グレーゾーンであるのは間違いありません。
本来70個しか存在しないはずの音源がYouTubeにアップされ、削除されることなく今も聴ける状態にあります。
スピッツのファンになった方なら、ネットで情報などを掻き集め、幻であるはずの「泥だらけ」という楽曲に辿り着いたはずです。
そして30周年の記念として作られた「1987→」を聴いて涙したことでしょう。
筆者は「泥だらけ」の存在を知らず、初めて「1987→」を聴いた時は、スピッツっぽくない疾走感のあるカッコいい曲だな、としか思いませんでした。
「1987→」は「泥だらけ」があるからこそ成立しているのです。
THE BLUE HEARTSの「人にやさしく」があったからこそ、「泥まみれ」の音源が視聴者に届いたからこそ、当時と変わらぬ思いがあったからこそ作ることが出来たのでしょう。
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