このタイトル、「I Love You」をもじっているのでしょうか。愛ではなく笑いという言葉を入れているところが素敵です。

ワニに食べられたり、頭に矢が刺さったり、毎日奇抜な方法で死に様を見せつける奥さん。それに翻弄されるヤスケンさん。

そんな2人の独特な空気感を、上手く表現したタイトルではないでしょうか。

では、歌詞を個人的な解釈を交えつつご紹介していきます。

特別じゃない日々

別にふざけてるわけじゃない

特に語ることはない
別に何も特別じゃない
お盆の真夏日が
お正月には寒くなるように

特に不思議なことじゃない
服を脱げば裸で
どんな大人もこどもで

出典: I Laugh You/作詞:橋本絵莉子 作曲:橋本絵莉子

歌われているのは、特別じゃない日々です。夏が冬になるように、それはとても自然なことで、不思議なことはなにもない。

どんなに着飾った人でも、服を脱げばみんな裸であるように。どんな大人だって昔は子供だったように。

何も不思議ではなく、あえて語るほどのこともない、何の変哲もない日常が歌われているところに、かえって愛しさを感じます。

すべてが伏線なんだ
その答えが知りたくて
昼も夜も関係なく
走り出す仕組みなんだ
その家系図の先が例えば
未知の動物だとしても

出典: I Laugh You/作詞:橋本絵莉子 作曲:橋本絵莉子

何でもない日常に隠されている伏線。家系図。それは、愛しい人に繋がるヒントなのでしょうか。目の前にいる人のことを知りたくて、ただそれだけで生きていける。

「昼も夜も関係なく走り出す仕組み」とは、人間の心の動きでしょうか。その先にあるものが何であったとしても、探し求めずにはいられない。それが誰かを愛おしく思う気持ちなのかもしれません。

根底に流れるささやかな愛

愛する君
自由な君
愛する君
自由な君
愛する君
自由な君
この腕の中だけが、名前のない国

愛する君
自由な君
愛する君
自由な君
愛する君
自由な君
この腕の中だけが、終わりのない国

出典: I Laugh You/作詞:橋本絵莉子 作曲:橋本絵莉子

歌の最後はこのように結ばれています。「自由な君」というのが、毎日飽きることなく、奇想天外な死に方をしてくる奥さんを連想させます。

一体何を考えているのか分からない君。でも愛おしい君。そんな愛情が感じられます。燃え上がるような熱い愛ではなく、夫婦ならではの緩やかで温かな愛、という感じでしょう。

2人の世界

何度も登場する「この腕の中だけが」というフレーズ。愛しい人を抱きしめた、その腕の中だけは2人の世界。終わることもなく、誰に干渉されることもない世界なのでしょう。

だから「名前のない国」であり「終わりのない国」なのだと思います。

続きは映画で

【I Laugh You】チャットモンチーが○○に食べられた!映画『妻ふり』とコラボしたMVは必見♪の画像

いかがだったでしょうか?チャットモンチーが手がけた「I Laugh You」という楽曲と、映画とコラボしたMVについてご紹介してきました。

映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」は、2018年6月8日から公開されています。毎日死んだふりをする奥さんの真意が気になる人は、ぜひ映画館で結末を確認してみてください。

公式サイトからは、予告編を見ることもできます。

榮倉奈々×安田顕 W主演6月8日〈妻ふり〉ロードショー

まとめ

【I Laugh You】チャットモンチーが○○に食べられた!映画『妻ふり』とコラボしたMVは必見♪の画像

チャットモンチーは今年の7月でその歴史に幕を閉じます。

2005年のデビューから13年弱という長い歴史が終わるのは寂しいですが、彼女たちはこれまでに多くの楽曲を発表してきました。

チャットモンチーのことをもっと知りたくなった!という人にはこちらの記事もおすすめです。ぜひチェックしてみてくださいね。

2017年11月、音楽業界に激震が走りました。なんと「チャットモンチー」が2018年に解散することを発表したのです。これまでのチャットモンチーの軌跡を振り返りながら、その理由にも迫ります。

2005年にメジャーデビューを飾ったガールズロックバンド・チャットモンチーが解散を発表しました。解散理由やラストライブ情報についてご紹介します!