back numberシングル「高嶺の花子さん」の歌詞詳細！フルPV/動画まとめ

誘う勇気がないけど、せめて偶然でもいいから会えないかという想いがサビのフレーズになります。

魔物が現れて連れ去っていくような非現実的なものでもいいから、君と会えないだろうかと想像してるのですね。

「夏の魔法」は「恋をする魔法」ではないでしょうか。夏という季節は、他の季節よりも恋が始まりやすいといわれています。

生きている世界が違ったとしても偶然や夏の力を使えば僕のものに！と意気込みますがふと我に返ります。

「なるわけないか」という言葉には、お笑いのオチのようなインパクトがありますね。

2番は手の届かない存在の君が付き合うならどんな人なのかを想像しています。

きっと手足が長くイケメンなモデルのような人で、君が甘えられるような人だと考えます。

焼けた肌がよく似合うというのは、サーフィンなどアウトドアな一面があり、洋楽好きな人というのはおしゃれな人という感じでしょうか。

イメージしていく中でどんどんと妄想は膨らみます。

キスをする瞬間、君が頭を撫でられる瞬間まで想像し何一つ勝てないと落ち込みます。そして、ここでも我に返ります。

そして再び僕と君が偶然に出会うシーンを想像します。「アブラカダブラ」は世界中で多く使われている呪文ですね。

もしかしたら君が誰かをすでに好きになっていたとしても、重なり合う偶然と呪文を使って僕のものになってほしいという強い思いが感じられます。

この胸に膨れ上がった「君が好きだ」という気持ちに従って君に会いに行ったとしても、本当は僕が勝手に舞い上がっていただけだったという結末ばかりが頭をよぎって（恐怖で）行動できないと歌っています。

実はこの曲の主人公である僕は、1番の最初に君に出会って以降ここまでずっと本人には会っていないんですね。

自分が想像力を働かせすぎて「恋をしている」という魔法にかかり、君を美化し過ぎているのではないかと不安になるわけです。

そんな不安を抱えながらも、彼女のもっと深いディテールまで考えてしまう。

その姿は一生懸命で真剣なのですが、少し可笑して愛おしく思えますね。

そしてサビを繰り返します。

この曲の凄いところは、結局何もしていないということですよね。曲のほとんどが彼女のことを考えては悶々としている感じです。

実際に行動をせずに曲が終わっています。

それはこの曲のタイトルからも感じ取れます。

「僕」は結局名前も聞くことができなかったんじゃないでしょうか。

そして名前も知らない「高値の花な女の子」を「高嶺の花子さん」と名づけた様な気がします。

いかがでしたか？

言葉をしっかりと意識して作詞をしていると語る清水依与吏さんの言葉通り、少ない言葉ながらも心情をはっきりと感じることのできる曲になっていますね。