9.燃える偉人たち
この曲、完全にミクスチャーロックです。
普段歌モノをやっいるバンドがラップを取り入れるのは珍しくありません。
しかしここまで徹底しているのは稀ではないでしょうか。
曲だけ聴くと別のバンドのように思えてしまいます。
10.こっちみてきいて
ロックなんですが、レゲエ的なゆるさも持っているのがこの曲。
そして演奏が盛り上がっても歌はずっとゆるいまま。
脱力感が心地良い1曲ですね。
あ~やだやだ まだ寝ていたい まだこのまま布団にいたいのに とにかく君の休日に対するやる気が凄すぎて引いてます 化粧だの 風呂だの テレビだの なんだの 準備が出来たら起こしてよ なに そう 終わったの? うん わかったってば
僕を見ている 君が見ている
出典: こっちみてきいて/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
描かれるのは理想の彼氏になれない主人公。
この後もあらゆる場面で彼女の期待に応えない彼の姿が見られます。
コメディタッチのシュールで笑える1曲ですね。
11.永遠の夏休み
4分間ひたすら語っています。
このアルバムの曲、徹底度合いがとにかくすごくないですか?
語りと言っても立派に音楽していますよ。
サウンドの高揚に従って早口になったり、声だけが虚しく残る演出があったり。
語りのトーンで表現する浮き沈みに注目の1曲ですね!
12.幻
怒ってよ
振り向いてよ
嘘を付かないで傷付けてよ
ここに並んで眠ってた
あれも、これも、そのどれもが
幻みたいになっていくんだね
恐ろしいくらいに冷めていたね
「もしもあの時泣いてたらどうしてた?」
そう言えば もう朝だ
出典: 幻/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
「幻」とは夢のことだったのですね。
今となっては夢の中でしか会えない彼女。
「もしもあのときこうしていたら…」という想いが過ります。
考えても無駄だとわかっていても考えてしまうものですね。
13.シャトルに乗って
僕ら
ただ笑っている たまに泣いている
まだ悩んでいる 少し堪えている
時代は変わっていく 争いは続いていく
愛し合っている だから手を繋いでいる
今日もありがとう また明日ね
出典: シャトルに乗って/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
当たり前に繰り返されることで作られていく毎日。
でもそれは「生きている」ということを実感させてくれるものです。
当たり前に思えるそれらにも感謝しようという気持ちが描かれていますね。
考えが固まった彼ら
今回はMy Hair is Badの「mothers」を紹介しました。
成熟した女性を表す「mothers」というタイトルには、彼ら自身の自信が表れたものではないでしょうか。
楽曲を通して「以前より考えが固まってきた彼ら」を感じることができませんか?
今後の進化にも、期待が高まりますね。
マイヘアが好きだという方には、FOMAREというバンドもオススメしておきます。
そして期待の新人、街人なんかもいかがでしょうか。
どちらもスリーピースバンド。
それぞれのスタイルで楽しませてくれますよ!